Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

カウンセリングですること:自分の中の声に気づく。

カウンセリングの場面には、いろんな「声」が登場します。 「お前はダメなやつだ」「これができなければ、愛される資格はない」 という厳しく、残酷な自分自身の声。それに対して、 「そんなふうに言われると死にたくなる」「そうだ、自分には何もできない」…

カウンセリングですること:「特別な時間」を一緒に過ごす。

黙っていても満ち足りた時間。 言葉があふれていてもからっぽな時間。 カウンセリングの場面には、そんな時間が流れています。 何が「満ち足りて」いて、何が「からっぽ」なのかというと、それはクライエントさんの中に起こる「体験」です。 感情体験や、感…

カウンセリングですること:感情をしっかりと体験する。

自分の感情をしっかりと感じるなんて、当たり前のことだと思われるかもしれません。 しかし、前回も書いたように、私たちは守りたい関係や、生き延びるために必要な関係を維持するために、自分の感情を犠牲にしてしまいます。 好きな人と別れたくなくて、相…

「よい感情」と「悪い感情」がある、という誤解。

感情の分類として、よく「ポジティブ感情/ネガティブ感情」という呼び名が使われますが、この呼び名が与える印象のせいか、感情に「よい感情」と「悪い感情」があると思っている方も多いかもしれません。 例えば、喜びはよい感情で、怒りは悪い感情だという…

恥という痛々しくも大切な感情

近年カウンセリングの世界では、トラウマや精神疾患の元になる感情として、恥に注目する動きがみられます。 この中で興味深いのは、重要な他者との間の感情調整がうまくいかなくなるとき(自分の感情に適切な応答をしてもらえず、無視される、過小評価される…

カウンセリングですること:優しさや思いやりを受け取る

昨日7日に、都内の新型コロナウイルスの感染者が2,000人を超え、1都3県に緊急事態宣言が再発令されました。 昨年、初めての緊急事態宣言が発令されたときもそうでしたが、 「先生、どうぞ気をつけてください」 というお言葉を、オンラインカウンセリングのク…

自由が丘カウンセリングオフィスからのお知らせ:緊急事態宣言再発令を受けて

7日に、1都3県に緊急事態宣言の再発令がありました。 当オフィス(自由が丘カウンセリングオフィス:自分との向き合い方を知り、自己肯定感を高めるカウンセリング)では、以下の感染対策を徹底し、対面のカウンセリングを今後も継続してまいります。 ・マス…

年末のご挨拶

今年は、世界的に本当に大変な1年となりましたが、4月に自由が丘で開業して以降、無事にオフィスの運営を続けることができました。 たくさんの方にお世話になったこと、そして、たくさんのクライエントさんがこのオフィスを見つけてくださったことに、心より…

心を病まないために、自分の中の違和感に耳を傾ける。

「人の気持ちを考えなさい」と教えられて育つ私たちは、自分の中に生まれる「違和感」との向き合い方がよくわからないまま、大人になります。 大学という組織にいた頃、私はどうにも解せない事態に直面し、違和感を抱えることがたくさんありました。 組織の…

カウンセリングですること:「よいもの」に気づき、育む

日本人にとって、謙遜は美徳だと考えられています。 「すごいね」「綺麗だね」「優しいね」 などと褒められても、 「いえいえ」「そんな」「大したことないです」 というのが、常識的な対応だと思われています。 でも、カウンセリングの場では、違うことをし…

身体だって喋りたい:身体が話す大事なこと

最近のセッションでは、クライエントさんの印象的なジェスチャーが見られる瞬間が多くありました。 AEDPを学び始めて、自分のカウンセリングが変わったと思うことの一つは、こうしたジェスチャーやイメージが出てきたときに、こんな声かけをするようになった…

カウンセリングですること:見えていないものに光をあてる

カウンセリングでは、他にもいろいろなことをしているのですが、1つ大きなこととして、この「見えていないものに光を当てる」という作業があります。 カウンセリングオフィスの中にいると、世の中にある「盲点」がたくさん見えてきます。 誰かの心が傷ついて…

心の傷の手当に必要なこと:痛みに伴う恥を拭う

カウンセリングとは、クライエントさんが抱えている心の痛みに触れる時間です。 相手の心の痛みに触れるとき、一体自分がどんなふうであればいいのか。 カウンセラーなら、一度は(とは言わず、何度でも)そんなことを考えたことがあるでしょう。 痛みに触れ…

“人生のコンパス”としてのカウンセリング

「カウンセリングに入ったことないけど、占いならある」 そういう方のほうが、実際多いのではないかと思います。 カウンセリングはまだまだ敷居が高く、いつでも気軽に利用できる場にはなっていません。 「心を病んだ人が受けるもの」 「問題のある人が行く…

心の複雑さをそのまま感じてあげるということ。

簡単なことをわざわざ複雑にして語るというのは、まったくナンセンスなことですが、複雑なものをあっさり簡略化してしまうことにもまた、リスクがあるような気がします。 世の中には、人の心を簡単にわかろうとしたり、操ろうとしたりする情報があふれていま…

カウンセリングですること:自分の中の評価や決めつけ(ジャッジ)に気づく

普段の生活の中で、「自分を見る」というと、鏡越しに見た目を整える場面を思い浮かべる人が多いでしょう。一方、カウンセリングの中で、「自分を見る」というのは、自分の内面や心の動きを観察したり、感じたりすることです。 クライエントさんだけでなく、…

カウンセリングですること:ひとりぼっちじゃないと感じてもらう

AEDP(加速化体験力動療法)を一緒に学んでいる仲間との勉強会では、 「『今、ひとりぼっちだと感じていませんか?』って、クライエントさんに聞いてみたいね」 という話をすることがあります。 カウンセラーと一緒にいるのに、ひとりぼっちだと感じるのだろ…

コロナ禍のストレス・ケアの大切さ

新型コロナウイルス感染症が、全国的な流行をみせています。 今年の春から、私たちは今までに体験したことのない、「あいまいな喪失によるストレス」を体験し続けています。 職場や学校でのちょっとした雑談、通勤電車内での一人の時間、職場から家に帰る前…

うつの人を励ましてはいけない?:励ましのニュアンスに注意を払おう。

うつの患者さんに「頑張れ」と言ってはいけない、という通説があります。 でも、この通説をそのまま鵜呑みにするのではなく、この「頑張れ」の込められているニュアンスは何なのか、一旦立ち止まって、よくよく考えてみる必要があります。 「頑張れ」という…

カウンセリングで変化が起こるために必要なこと。

カウンセリングは「いつもと違うことをする場所」です。 いつも自分以外の誰かのことを考えている人は、自分のことを考えてみる。 いつも自分がやっていることを批判的に見ている人は、自分に対して優しい気持ちを持ってみる。 いつも自分ひとりで問題を解決…

伊之助がカウンセラーに見えた話(映画ネタバレあり)

今週のお題「最近見た映画」 はてなブログさんの今週のお題も、ちょうど映画に関することだったので、今日は『鬼滅の刃無限列車編』の感想を少しだけ書いてみたいと思います。 以下、映画のネタバレを含みます。 ************************************* 鬼が…

感情ってどんなもの?:水に例えた感情の話

感情を、みんな、どんなものとして捉えているんだろう? これはいつか、いろんな人に訊いてみたい質問です。 感情は数値化することが難しいため、心理学の世界でも、ずいぶん長い間、行動や言葉を媒介させて感情を捉える・測定するという方法がとられてきま…

喜びという感情の役割

喜びという感情は、基本感情の一つです。 基本感情とは、人が生まれながらにして持っている感情で、それぞれ特定の身体の反応や行動と結びついているという特徴があります。 喜びに特徴的な行動は、「繰り返す」こと。 子どもが面白いこと、ワクワクすること…

感情に触れる前に、〇〇な関係を作る。

4月に自由が丘でカウンセリングオフィスを開業し、少しずつ、専門家向けのカウンセリング(教育分析)やスーパーヴィジョン(SV)の申し込みをいただくようになりました。 SVの中では、「私も、学びたての頃にこういうふうにやってしまっていたな」と、自分…

カウンセリングが夢に与える影響

人間は眠っている間に、記憶を整理し、定着させています。 不思議なことに、ショックな出来事の夢は、その直後に見るのではなく、しばらく時間が経ってから見ることが多いのです。 そのため、ひどいパワハラなどで休職した人が、精神科や心療内科に通い始め…

「感情に触れると相手を依存させる」という誤解。

感情や体験に焦点を当てたカウンセリングをしていると言うと、同業者から次のような質問をされることがあります。 「感情って大事だとは思うけど、あまり感情に焦点を当てすぎると、クライエントが依存してくるのではないですか」 簡潔に言えば、答えは「No…

カウンセリングですること:自分の感情や身体の感覚をじっくり感じる

私のカウンセリングではよく、クライエントさんにこんな質問をします。 「今、どんな気持ちになっていますか」 「その怒りは身体のどこに感じますか」 すうっとその瞬間の気持ちや身体の感じに入っていかれる方もいれば、日本人のクライエントさんは律儀で、…

「自分の感情を大切にする」ときの注意点。

「自分の感情を大切にしましょう」と、私もよく言ってしまうのですが、実は、この表現は少し大雑把すぎると感じています。 というのも、私たちに心の中では、少なくとも異なる役割を持った3つの感情が存在しているからなのです。 ①「大切にしたい」感情:冒…

お腹と一緒で心も「すく」

カウンセラーとの間で、安全・安心な感覚を感じると、クライエントさんは「今まで気づかなかった自分」に触れることがあります。 「あぁ、私ってこんなに頑張ってきたんだな」 「あぁ、僕、なんだかとても疲れていたみたいです」 「この悲しい気持ちは、ずっ…

カウンセリングですること:心の時間を尊重する。

頭(思考)の時間と、心(感情)の時間。 私たちは、この2つの時間の中を生きているのだなとつくづく思います。 人間社会の時間と、自然の時間と言い換えてもいいかもしれません。 人生に行き詰まりや停滞感を感じるときは、この頭の時間に、心の時間が追い…