Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

カウンセリングですること:感情を「要素分解」する。

2月、3月と久しぶりに研修の講師をさせていただく機会があり、ここのところ、どんな内容にしようかと、構想を少しずつ練り始めています。 そこでお話ししてみたいなと思っていることの一つは、「感情の要素分解」についてです。 ここに書いてしまっては、貴…

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。 旧年中は、大変お世話になり、ありがとうございました。 今年からは、当ブログの更新頻度を2週間に1度とさせていただきます。 これを決めたとき、ふっと身体の力が抜けて、楽になる感覚がありました。 今の自分に合ったペ…

今年も1年お世話になりました。

開業して、2年目の冬を無事に終えようとしています。 今年も多くの方に助けられ、励まされてきました。 心より、御礼申し上げます。 まだwaiting listにてお待ちいただいている皆さんには、年内にご案内ができず、大変申し訳なく思っております。 1月には数…

年末年始のお休みに関するお知らせ

自由が丘カウンセリングオフィスの年内最後の開室日は、12月25日(土)です。 12月27日(月)〜1月3日(月)までお休みし、2022年は1月4日(火)より開室いたします。 ブログの更新も、年内は21日までとなります。 今年は週1回の更新を目標に掲げつつ、11月…

カウンセリングですること:感情の居場所を作る

カウンセリングを通して、自分の感情との付き合い方を知っていくと、クライエントさんの口から自然と、「部屋」や「スペース」「場所」といった自分の感情の居場所を表す言葉が聞かれるようになります。 このように、自分の中に感情の居場所や置き場所ができ…

カウンセリングですること:「見つけてもらう」という体験

カウンセリングの中で起こる、一つの重要なターニング・ポイントとして、「見つけてもらう」という体験があります。 今まで親にも先生にも見つけてもらえなかった、クライエントさんの気持ちや意思、体験に、カウンセラーが気づくことができると、クライエン…

感情を感じるための準備:身体の力を抜く

ここしばらく、ブログの更新をお休みしていました。2週間ぶりの更新となります。 「感情を感じる」というのは、言葉で言うほど簡単なことではないなぁと、この仕事をしているとよく思います。 感情は、重要な相手との関係を守るために犠牲にされがちです。 …

カウンセリングですること:過去の自分を責めるのをやめる。

世の中にアンフェアなことはたくさんありますが、私たちもつい、自分自身に対してとてもアンフェアな態度を取ってしまうことがあります。 それは、「過去の自分の行動を責める」ことです。 手首に残った傷。親に吐いた暴言。自分の感情を切り捨てたこと。居…

カウンセリングですること:立ち止まってみる

歩き続けるよりも、立ち止まってみたほうが、今いる場所がよく見えるものです。 カウンセリングの時間は、長い人生の中での「立ち止まる時間」なのかもしれません。 立ち止まるというのは、勇気がいることです。 周りの人が足を止めずにどんどん進んで行く中…

カウンセリングですること:楽を知って、楽をする。

「海外の研究によると、人間の基本感情は、怒り・恐怖・悲しみ・嫌悪・喜びの5つ」 と知った心理学を勉強していない友人が、 「日本では、喜怒哀楽って言うよね。ポジティブ感情が2つ入っているから、こっちのほうがいい」 と言うのを聞いて、なるほど!と思…

カウンセリングですること:新しい自分に出会う

カウンセリングをしていて、心が躍る瞬間、感動で肌が泡立つ瞬間があります。 それは、クライエントさんが「新しい自分に出会った」と感じてくださる瞬間です。 今までずっと、相手に思ったことをはっきり伝えられなかった。 今までずっと、他人は信用できな…

カウンセリングですること:思考と感情のバランスを整える。

思考には思考の文脈があり、感情には感情の文脈がある。 この2つの調和が取れなくなったとき、人は、「自分には今、カウンセリングが必要だ」と感じるのかもしれません。 私たちは、子どもの頃から「考える」トレーニングはたくさん受けてきますが、「感じる…

カウンセリングですること:感情についたラベルを貼り直す

私たちが生きていく上で、個人の感情と、大切な人との関係のどちらを優先しているかというと、後者のほうです。 私たちは、特に子どもの頃には、自分を守り、身の回りの世話をしてくれる大人がいないと、生きていくことができません。 そのため、自分の感情…

有害な恥への対処法:自分へのいたわりと恥のルーツを知る

前回、有害な恥(toxic shame)という感情への対処法として、感じて受け入れるのではなく、「距離をとって眺める」ほうがよいという記事を書きました。 有害な恥とはどういう感覚かについても、以下の記事をご参照ください。 emotion-lab.hatenablog.com な…

自己肯定感の天敵:有害な恥(toxic shame)

・いつも自分がすることに自信が持てない。 ・できていることがあっても、いつもできないことのほうにばかり気を取られてしまう。 ・仕事で優秀な結果を残しても「こんなの大したことない」「ほかの人はもっとうまくできる」と思って、自分を褒めてあげられ…

emotional abuse:見えにくく、語られにくい痛み

emotional abuse、つまり、感情面での虐待は、体験している本人にも、なかなか言葉にしにくいものです。 emotional abuseの多くは、ふたりの人物の間で起こる感情調整の失敗で、親をはじめとする大人が、何らかの要因によって子どもの感情に適切に対処してあ…

カウンセリングで育むのは、柳のような心。

強い心と聞いて、みなさんはどんな心のあり方をイメージするでしょうか。 ・他者からの評価を気にしない。 ・人から何を言われても自分の考えを貫く。 ・自信がある。 ・ブレない。 こうしたあり方が良いものとされる一方、最近では、これらの特徴を備えた(…

夜中に自分のカウンセリングをした話。

先日、クライエントさんとの深いセッションが続いた日の夜に、とても不思議な体験をしました。 夢に、高校生のときに亡くしたペットのワンちゃんが出てきて、夜中にふと目が覚めました。 このこと自体はよくあることでした。 このワンちゃんには、亡くなると…

「感情は表したら終わり」じゃない。

カウンセリングの中で、怒りが出てきたり、悲しみが出てきたりすることは、とても大切なことです。 でも、注意していただきたいのは、「感情は、ただ表せばよいというものではない」ということです。 私たちは感情を表していても、十分に感じていないことが…

心の滋養としての感情

食べ物を慌てて飲み込まずに、よく味わって食べると、匂いや味、舌触り、歯ごたえがよくわかって、大きく深呼吸したときのような心地よさが広がり、食べ物のありがたみが感じられます。 感情も同じように、ゆっくり時間をかけて味わってみると、心の栄養にな…

「臆病者になる勇気」

今日のタイトルは、私の大好きな役者さんがある舞台の千秋楽でおっしゃった言葉です。 恐怖は、人間が持つ基本感情(生まれながらに持っている感情)のうちの一つです。 基本感情には、大切なものを守るという役割があります。 大切なものの代表といえば命で…

諦めは、現実をきちんと見る力でもある。

カウンセリングというのは、ある人がこれまでずっと諦められずにきた何かを、諦める瞬間に立ち会うものでもあります。 諦めるという言葉から、皆さんはどんな印象を受けるでしょうか。 一般に、諦めるという言葉はネガティブなイメージがつきまとうものかも…

カウンセリングのお申込および緊急事態宣言に関するお知らせ

昨年春のオープン以来、当オフィスは多くの方に支えられ、おかげさまでたくさんの方にご利用いただけるようになりました。 今後は、初回カウンセリングをお受けするまでに、少々お時間をいただくことになりそうです。 これまでのようにスムーズなご案内がで…

魔法の言葉で心を守る。

「こうしたいな」「ああしたいな」と思うとき、頭の中でこんな声がすることはありませんか。 「また、わがまま言って」 「自分勝手なんだから」 「自己中なやつだって思われるよ」 我慢できることはいいこと。他人の手を煩わさないのがいいこと。 子どもの頃…

痛みのそばには孤独と恥がある。

先日、こんなtweetをしました。 痛みのあるところに孤独があって、孤独のあるところに恥がある。だから、カウンセリングでは、痛みだけではなく、孤独と恥を癒すことが大事になる。孤独でなくなり、恥が和らげば、クライエントさんの中から痛みを癒す力があ…

「怒りと思いやりと誇り」だけじゃない:意地という心の守り方

以前、「自分はダメだ」「自分は無能だ」「自分には愛される価値がない」といった、有害な恥という感情に対抗するには、怒りと思いやり、誇りといった感情が必要であるという記事を書きました。 emotion-lab.hatenablog.com しかし、日本人は、恥に対しても…

つらい感情は、カウンセラーと一緒に感じる。

カウンセリングを受けるという営みは、チャレンジの連続だとつくづく思います。 例えば、今まで誰の助けも借りずにやってきた人にとって、専門家とは言え、赤の他人に自分の抱えている悩みや葛藤を打ち明け、「クライエントになる」ということが、まず最初の…

よくあるのに見えにくい「有害な恥」について

ニンニのエピソードを、ハフポストの國崎さんに取材していただきました。 土曜日にその記事が配信され、再び多くの方が元ツイートを見てくださっています。 驚いていますし、怖くもありますが、ありがたいことです。 ハフポストの國崎さん(@machiruda0702)…

感情の豆知識:感じるべき怒り、目印としての怒り。

「怒り」と一言に言っても、実はここには、大きく2種類の怒りが含まれています。 この2つの怒りは、実際にはあまり区別して語られることがないため、「怒りは大切だ」という意見に対して、「でも、怒って人を殴ってしまってもいいのか」という疑問が投げかけ…

誰かと一緒にいて初めてわかること

「早く行きたいなら一人で行け。遠くまで行きたいならみんなで行け」 アフリカの諺にこんな言葉がありますが、これを体験というものに当てはめても、同じことが言えると思います。 カウンセリングオフィスにいらっしゃる方の中には、これまで一人で自己理解…