Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

感情を大切にすると、平凡な人生になる?

今日はちょっと、思いついたことを書いてみます。 先日の記事を書いているときに、ふと思ったこと。 それは、「感情を大切にしていない人生って、昼ドラみたいだな」ということです。 emotion-lab.hatenablog.com ・周りの人に当た散らして、職場で孤立し、…

感情を「大切にする」ってどういうこと?

感情を大切にするということは、「感情のままに行動してもいい」ということではありません。 でも、感情について大学で講義をしたり、twitterなどで呟いていると、多くの人がこの点を誤解していると感じます。 今日は改めて、この点についてきちんと書いてみ…

生きづらさを感じている君へ:今ここにないものを想像する力

人生における生きづらさの放物線を描いてみると、どんな形になりそうですか。 私の生きづらさのピークは、思春期の頃でした。 両親のルーツも地元ではなかったせいか、生まれ育った土地に愛着が持てず、早く大人になって地元を出たいと思っていました。 学校…

自由が丘カウンセリングオフィスのホームページができました。

思いを詰め込みすぎて、内容もりもりのホームページになりました。 自分の感情との向き合い方を知って、自分も周りの人も幸せにする。 そのお手伝いをしたいと思っています。 ご覧いただけたらうれしいです。 talktoyourheart.com

思いやりが生まれるところ

自分と相手が、別々の人間であると認識すること。 この大切さは、一度しっかり義務教育の中で教えるべきではないかと、最近つくづく思います。 「自分と相手が別々の人間だなんて、そんなこと、みればわかる」 という人もいるかもしれません。 でも、目に見…

自己批判によるうつと、承認を求めるうつ。

カウンセリングの専門書を読んでいると、うつには2種類あると書かれています。 自己批判から生まれるうつ。 そして、承認を求めることによるうつです。 自己批判から生まれるうつは、イメージしやすいかもしれません。 内なる批判者(inner critic)によって…

愛されるのが怖い人が、つい描いてしまうシナリオ。

愛されることが怖い。 でも、心の中では、愛されることを求めている。 そんな人は、パートナーシップにおいて、「相手が自分から離れていくシナリオ」ばかり描いてしまうことがあります。 パートナーから、「夜、電話してもいい?」と突然メッセージが来れば…

繊細な人ほど活躍できる理由

先日、ロンドンブーツの田村淳さんが、HSPという概念を知り、長年の疑問が腑に落ちたとツイートしていました。 彼に限らず、活躍している芸能人・著名人の中には、HSPの気質を持つ方は多いのではないかと思います。 HSPとは、Highly Sensitive Personの略で…

本当の気持ちをわかってもらった体験は、一生の財産になる。

「どうして臨床心理士になろうと思ったんですか?」 臨床心理士というのは珍しい職業なので、仕事の話になると、よくそんな質問をされることがあります。 この質問への答えが、今日のタイトルです。 私にも子どもの頃、母親が弟ばかり可愛がっていると感じ、…

頭の時間と心の時間があると思って生きてみる。

先日、こんなツイートをしました。 この記事で紹介されているお母さんの、子どもの感情への対応がとても素敵だったのです。 このお母さんすごいなぁ。「子どもの気持ちに寄り添うというのは、泣いている理由を聞き出すことではなく、安心して泣かせてあげる…

人が変わるときに欠かせないのは〇〇である。

「気づけば変われる」 「気づきは変化をもたらす」 自己啓発やセルフ・カウンセリングの本には、よくこんなふうに書いてあるし、カウンセリングの業界でもそのように言われます。 しかし、カウンセリングを行っていると、気づきだけでは不十分だという実感が…

心の余裕の作り方:誰かに“体験の解説”をしてもらう

クライエントさんが自らの心に負った傷や、その痛みを語るとき、なかなか言葉を紡ぎ出すことはできなくて、ただただ涙ばかりが流れることがある。 カウンセラーとしては、まず、その言葉にならない気持ちが涙となって流れたことを大切にしたい。 「ずっと流…

「怒りについて知ろう」の裏話:父の怒りから学んだこと

先日、「こころの知見を届ける」メディア、MOSSさんに記事を書かせていただきました。 moss-life.jp 感情の理論を学び、私自身も「あの時のあれは、そういうことだったのかな」と腑に落ちることがたくさんあります。 例えば、「この怒りについて知ろう」の記…

インナーチャイルドを癒すのと同じくらい大切なこと。

カウンセリングの中で、クライエントさんと一緒に、見つけ、その声を聴き、抱きしめ、「あなたは大切な人だよ」と伝える存在に、インナーチャイルドがあります。 内なる子ども、子どものパーツ、トラウマを負ったパーツなどとも呼ばれ、私たちの中の“時が止…

3つの感情を知れば、自分がわかる:心の地図を描いてみよう

心には、少なくとも3つの感情が住んでいる。 そう聞くと、どんな気持ちになるでしょうか。 「1つの感情に対処するだけでも大変なのに」 と、頭を抱える人もいるかもしれません。 「それってどういうこと?」 と、ワクワクする人もいるでしょう。 AEDP(加速…

心の健康を保つヒント:ポジティブ感情を広げて作る。

感情には、大きく分けて二つの種類があります。 不安や恐怖、悲しみ、怒り、恥、罪悪感といったネガティブ感情と、安心感、喜び、好奇心、達成感、愛、思いやり、感謝といったポジティブ感情です。 ネガティブ感情は、長くかつ強く私たちの注意を引きつける…

語彙力に悩むカウンセラーのためのNetflix活用法

カウンセラーを目指す学生たちと一緒に勉強会をしたり、自分のカウンセリングのデモンストレーションを見せたりすると、 「先生みたいに語彙力がない」 と言われることがあります。 私の語彙のルーツって何だったろうと考えると、確かに(日本の)カウンセリ…

心の健康を保つヒント:ジャッジ(評価)を「問い」に切り替える。

カウンセリングのさまざまな本に「やってはいけない」と書かれていること。 でも、多くの人がやってしまうこと。 それは、judge(評価する、ジャッジする、良し悪しで判断する)という行為である。 私たちはつい、自分や他者の行為を「良いか、悪い(ダメ)…

映画『プリズン・サークル』で多くの人が涙したシーン(ネタバレあり)

映画『プリズン・サークル』鑑賞後、一番後悔したのは、「メモ帳を持ってくるべきだった」ということだ。 prison-circle.com 印象的なシーンや、後からゆっくり考えたいセリフが多すぎて、自分のワーキングメモリという内臓HDDだけでは、取りこぼしてしまっ…

映画『プリズン・サークル』:人は感情を通して、自分と、そして他者とつながる。

犯した罪を通して自分と向き合う 映画『プリズン・サークル』を観た。 書きたいことがたくさんあるので、数回にわたって書くかもしれない。 それほど、心揺さぶられる映画だった。 prison-circle.com 鑑賞直後、私はこんなツイートをした。 すごい映画だった…

“自分を大切にする” と、“自分を大切にしてくれる人”に出会える。

昨今、さまざまな場面で「自分を大切にすること」の大切さに注目が集まっています。 自己肯定感、セルフ・コンパッション、自己重要感といった言葉も、よく耳にするようになりました。 確かに、自分を大切にすることを学ぶと、人生にさまざまな変化が起こり…

幸せな人生を送るために欠かせない「2つの関係」

カウンセリングをしていると、人はふたつの関係の中で生きているんだなと感じます。 一つは、他者をはじめとした自分の外側の世界との関係。 もう一つは、自分自身との関係です。 外側との関係、内側との関係と言い換えてもいいかもしれません。 私たちに欠…

大事なので何度も書きます:怒りの機能と役割

先日、友人からこんな相談を受けた。 「職場で怒りを顔に出したくない。どうしたらいい?」 聞けば、職場にモラルのない人がいるとのこと。 モラルのない人に腹が立つのは、自然なことだ。 でもそれを「出さないように」「抑えないといけない」のが現実であ…

カウンセラーの意外な仕事:言葉に詰まる姿を見せる。

カウンセラーが、「クライエントから求められていると思い込んでいること」の一つに、「解決策を提示するカウンセラー像」がある。 確かに、「アドバイスをください」と言って来談される方も多いのは事実だ。 しかし、カウンセラーは「問題解決屋」ではない…

カウンセリング小噺:自分を大切にするための回り道

急がば回れ。 とよく言うけれど、日々のカウンセリングを通して、「自分を大切にするための回り道」と言うものもあるな、と感じる今日この頃。 自分で、自分を大切にする。それって難しいなと思う人は、自分を大切にしてくれる人を想像してみるといいかもし…

防衛する心の理由:目を凝らすと見えてくるもの

「ありのままの自分を好きになろう」 という謳い文句は耳に心地よいものかもしれない。 しかし、自分のすべてをさらけ出す姿というのは、とても無防備で、傷つくリスクは計り知れない。 だから、人の心には、防衛という仕組みが備わっている。 例えば、 「う…

笑顔のちから:闇が心を覆ってもポジティブ感情の瞬きは消えない。

カウンセリング中には、たくさんのクライエントさんの感情に出会います。 怒り、悲しみ、傷つき、苦しみ、人を信じられないという気持ち、相手とつながることへの恐怖。 感謝、優しさ、愛情、誠実さ、人をもう一度信じたいという気持ち。相手とつながりたい…

人を車に例えてみる:理性、思考、感情のバランス

専門知識を、いかにわかりやすく伝えるか。 これは、すべての心理職に課される宿題だ(と、私は思っている)。 専門知識と一般的な感覚を、うまく媒介してくれるものがないか。 いつもそんなことを考えていて、閃くとたまにこんなふうに呟いてみる。 車の機…

年末年始と家族:「帰りたくない」も大切な気持ち

本日が仕事納めで、帰省の準備をする人も多いかもしれません。 年末年始、家族と過ごすのがつらい。 そんな気持ちを抱えて、いたたまれない気持ちでいるなら、この記事を読んでいる間だけでも、心の中に、その本音を置いておくスペースを作ってあげてくださ…

クライエントの自己紹介を聴くこと:HSP、AC、愛着障害、毒親育ちという「肩書き」

カウンセリングで自分のことを話すのは、とても難しいことだ。 誰かにちて話すことは、日常でたくさんやっていても、自分について話すことは、カウンセラーだって慣れていない。 そこで、クライエントさんたちは、ある「肩書き」を使う。 HSP、AC(アダルト…