2014-01-01から1年間の記事一覧
He always has a place in my heart. 聴いていたラジオからこぼれ落ちてきた言葉が、ふと、耳に残りました。 多くの人が求めていることは、こんなシンプルな言葉だと思います。 私の心の中に、いつもあなたの居場所があるの。 でも一方で、こんなシンプルな…
先日、感情との付き合い方について触れましたが、こちらの本の中にも、感情にまつわる美しい記述を見つけました。 呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想 作者: ラリーローゼンバーグ,井上ウィマラ 出版社/メーカー: 春秋社 発売日: 2001/02/02 メディア: …
感情を表に出すのはみっともない。 感情は抑えておかないといけない。 こうした考えがあまり建設的でないことは、このブログでも何度か書いてきました。 もともと、感情を意味するemotionという言葉自体が、e(=外へ)、motion(=動き)という2つの意味か…
まんが日本昔ばなし〜データベース〜 - キジも鳴かずば このお話、ご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。 悲しい物語ですが、私は数ある日本昔話シリーズの中から、この一冊を子どもの頃から大切に思ってきました。 自分の口にしたある言葉のため…
感情にまつわる謎を解き明かしていくためには、脳に関する研究だけではなく、乳幼児や乳幼児と養育者の相互作用を対象とした研究もまた非常に大きな意義を持ちます。 今回ご紹介する本はこちら。 乳児の対人感覚の発達 心の理論を導くもの 作者: マリア・レ…
半年近く放置してしまっていました…。 すみません。 また改めて、感情に関すること、綴っていきたいと思います。 よろしくお願いいたします。 さて、本日も感情にまつわるすてきな一冊をご紹介します。 私をギュッと抱きしめて―愛を取り戻す七つの会話 作者:…
今日は、ヨガのレッスンを受けてきました。 呼吸。自分の身体に意識を向けること。 成功法則に関する本が、巷に出回っていますが、結局は自分の身体とつながっていなければ、本に書かれていたことを実践しても上滑りになってしまうだけです。 自分の身体は、…
愛している、というのは、好きだというよりも難しい。 英語で言えば、同じ I love you. なのに、愛している、なんて言われてしまうと、おっかなびっくりな感じになってしまう。 そんなふうに思う人は、少なくないのではないでしょうか。 これは、愛という感…
違和感から、多くのことが生まれる。 と、私は思っています。 今回は、現在私が感じている違和感について、書いてみたいと思います。 それは、ある事柄について主張すればするほど、そこに辿り着けないという矛盾です。 もっとはっきり言えば、理念を持って…
先日、ある英語の論文を読んでいて、次のような言葉に出会いました。 Transfromance is driven by hope, while its motivational counterpart resistance, is driven by dread. 希望は変化を生み、恐れは抵抗を生む。 思い切り意訳すると、こんな感じでしょ…
皮膚感覚が心に及ぼす影響については、個人的にはとても関心を寄せているのですが、どんな学問分野にも、同じようなことに関心を持ち、何歩も先を歩いていらっしゃる方がいるもので、そこから学ばせていただくことばかりです。 皮膚感覚と人間のこころ (新潮…
『人は見た目が9割』なんていう本もかつて出ましたが、印象というものは、それだけ馬鹿にできないもののようです。 人は見た目が9割 (新潮新書) 作者: 竹内一郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2005/10 メディア: 新書 購入: 5人 クリック: 199回 この商品…
「する」ことよりも「いる」こと。そして、その「居方」が問題になる。 そんなことを考えてきて、山で言えば、六合目くらいのところまで来たような気がしていますが、この本の中の一節にも、最近また力をもらいました。 心を癒す言葉の花束 (集英社新書) 作…
失恋したあとの感情体験について、ラジオのパーソナリティさんたちが、面白い話をしていました。 失恋したときにどんな曲を聴くか、という話題から、失恋した後に気持ちがどんなふうに変化していくか、という話題へ移って行ったのですが、ひとりのパーソナリ…
目めまぐるしい変化の波に飲まれて、すっかり更新を滞らせてしまいましたが、Blog再開いたします。 この再開により、みなさんと再会できますことを、うれしくおもいます。 言葉は、言の葉とも言われたりしますが、言葉遊びをしてみると、ことのはは、こと=…
ある日、かじかむ手でひねった蛇口から、当たり前のようにあたたかいお湯が出てきて、ほっとしたと同時に、ごくごくわずかな罪悪感が胸を刺しました。 先の震災や、先日の大雪での山梨県の被害状況を見ていると、当たり前の日常の有り難さを思います。 寒さ…
知り合いの方が勧めてくださった曲を、今日はご紹介します。 cindy lauper / true color - YouTube True Colors / Cyndi Lauper ご紹介するまでもないくらい、有名な方の、有名な曲ですが、歌詞が本当に素敵でした。 I'll see your true colors And that's w…
ようやく、読破いたしました。 レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/09/02 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (8件) を見る 第3章の愛の現象学の、最後の最後、女性・私・…
最近、読者になってくださる方がいらしたり、たくさんのはてなスターをくださる方がいらしたりして、とても励みになります。 この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。 さて、本日はこちらの本のご紹介。 蟹座 作者: 石井ゆかり 出版社/メー…
間違える、失敗する、批判される。 こんなことを「好き」と言えるひとは、とても少ないと思う。 私自身も、間違えてしまったことは蒸し返されたくないし、失敗は早く忘れたいし、批判には耳を塞ぎたいたちだ。 失敗は悪いこと。 間違えるのは恥ずかしいこと…
自分のあり方に悩むひとは、少なくないはずです。 自分ってどうしてこうなんだろう、自分にはこれが足りない、もっとこんなふうになりたい。 しかし、そんなふうに自分に足りないものや自分からかけ離れた理想を追えば追うほど、虚しくなってしまったり、自…
皮膚は、境界であると同時につながる場所。 そんなことを以前書きましたが、ふと、皮膚は言葉に似ていると思いました。 言葉も、皮膚と同じように、「わける」機能と「つなぐ」機能を持っています。 かつて、ある人が「何かを言うということは、何かを言わな…
他者は私ではない。 だからこそ、わかってもらえることがうれしい。 つながったと思える瞬間が愛おしい。 空気を読むとか、コミュニケーション能力とか、まるで相手や周囲と同じように感じることが是とされるような風潮がありますが、そもそもコミュニケーシ…
先日、行きつけの美容室でメイクをしてもらっているときに、紫のパウダーの効果について教えてもらいました。 日本人の肌は黄色いので、上から紫を重ねると、黄色と紫は反対色なので、打ち消しあって透明感が出るのだそうです。 感情に関する理論でも、ネガ…
内田氏は、読み手のことを意識した「私たち」という主語をよく用いる。 レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/09/02 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (8件) を見る これは…
こちらも名著ですが。 レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/09/02 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (8件) を見る こちらもかなりの名著です。 我と汝・対話 (岩波文庫 青…
ほっとするときは、変化の瞬間。 前回書いたことは、ポジティヴ感情の話にもつながります。 ポジティヴな感情とネガティヴな感情は、同時に存在することができません。 リジリエンスと呼ばれる「立ち直る力」が豊かなひとは、そうでないひとに比べて、ネガテ…
人が変わる。その瞬間に、何が起きているのか。 に関する研究が、海外では盛んです。 Transformation in Psychotherapy: Corrective Experiences Across Cognitive Behavioral, Humanistic, and Psychodynamic Approaches 作者: Louis G. Castonguay,Clara E…
自分探し、という言葉がキーワードになった時代がありました。 もちろん、これは別に過去の話というわけではなく、人生のある時期に、ふと「自分とは誰か、自分とは何か」と自らに問い続ける時代があるというほうが、適当かもしれません。 「本当の自分にな…
レヴィナスを読んでいると、他者という存在について考えずにはいられなくなる。 レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/09/02 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (8件) を見…