2022-01-01から1年間の記事一覧
2022年も大変お世話になり、ありがとうございました。 クライエントさんたちへの感謝は、とてもここには書ききれません。 いじらしく、繊細で、一生懸命な心。 その中で起こることを分かち合ってくださって、本当にありがとうございます。 みなさんの心と出…
強すぎる感情や、自分一人では扱いきれない感情を感じると、「こんなに心の弱い自分はダメだ」、「こんな気持ちになる自分がおかしいんだ」と、恥や劣等感を強めて、より孤独になってしまう。 こういう悪循環は、きっと多くの人が陥るものです。 受験勉強を…
いつもこちらのブログをご覧いただき、ありがとうございます。 自由が丘カウンセリングオフィスは、年末年始は12月25日から1月3日までお休みとなります。 2023年1月4日(水)より、通常通り開室いたします。 ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程、何卒よ…
トラウマは、自分を圧倒するほど大きくつらい感情の中で、一人ぼっちになることから生まれる。 これは、多くの人に知っておいていただきたいことです。 心が弱いから。 精神に何らかの欠陥があるから。 このような理由で、人はトラウマを抱えるわけではあり…
嫉妬という感情は、他者に向かうと非常に厄介です。 しかし、その感情をしっかりと自分の中に抱きしめて、自分との対話に使うことには、とても大きな意味があります。 嫉妬が表しているものは、自分の望みであり、願いだからです。 「愛されている人が羨まし…
「嫌だ」と言って、褒められたことのある人はどれくらいいるでしょうか。 「嫌だ」と言うと、たいてい「わがまま」とか「我慢が足りない」と叱られてしまいがちです。 しかし、自分にとって何が嫌で、何が嫌ではないのかがわかるというのは、本来とても大事…
カウンセラーがその言葉を発したとき。 クライエントさんご自身の口からその言葉がこぼれたとき。 クライエントさんの瞳から、わっと涙がこぼれ落ちる。 そんな言葉の一つが、「だいじょうぶ」という言葉です。 先は見えなくて不安で仕方がないとき。 頼れる…
自由が丘カウンセリングオフィスのホームページに、新たなリンク先を追加しました。 中には、忙しさにかまけて、リンク追加までずいぶんお待たせしてしまった方もおられます。(すみません!) 今回、リンク先として追加した仲間のホームページは下記の通り…
映画でも演劇でも、小説でも音楽でも、良い作品にめぐり合うと心が洗われます。 以前、twitterにムーミンのニンニが、「怒りを取り戻すことによって、自分の顔を取り戻す」と書いたときには、原作の人気もあって大きな反響をいただきました。 emotion-lab.ha…
カウンセリングをしていると、人が生きていく上で、 「自分は他の誰かに、あるいは、周りの環境に、インパクトを与えうる存在だ」 と感じられることが、とても重要なのだと感じます。 インパクトを与えているという実感は、「生きているという手応え」「自分…
カウンセリングの中では、自分の感情に気づき、しっかりと感じることも、もちろん大切なのですが、そのプロセスを「カウンセラーとのつながりを感じながら、体験できる」ことも、同じくらい大切です。 とは言え、私自身も数年前までは、「他の誰か」と気持ち…
「今の涙は、何て言っていると思いますか?」 「今の涙は、どんな涙ですか?」 セッションの中で、時折クライエントさんに「?」という顔をさせてしまう質問です。 でも、クライエントさんが流す涙の質をセラピストが正しく把握しておくことは、とても大切な…
私たちは、何かと”包む”ことを好みます。 物を買ったときの包装紙しかり。 お年玉のポチ袋しかり。 昔は手紙を出すときに、最後に白紙を一枚入れることもありました。 言葉を”重ねる”ことは、丁寧な印象を相手に与えます。 こんな文化の中で育つと、”曖昧で…
カウンセリングの勉強のために、海外のセッションビデオを見ていて思うのは、"自分を主語として語るのが当然の文化と、そうでない文化がある”ということです。 これは前にも書いたことがあるような気がしますが、私たちは早くから「人の気持ちを考えなさい」…
カウンセリングのプロセスの中で最も難しさを感じるのは、有害な恥(toxic shame)を克服していくプロセスです。 一緒にやり遂げてくださったクライエントさんには、心から感謝とリスペクト、そして労いを贈りたいと、いつも思います。 自分には愛される価値…
2020年4月に開業いたしました、自由が丘カウンセリングオフィス。 気づけば、3年目に突入していました。 コロナ禍で時間が止まったような感覚もある中、3年目の春を迎えられてほっとしています。 これもひとえに、ホームページを見つけてカウンセリングをお…
日々、カウンセリングをしていると思うことがあります。 それは、「体験は歳をとらないし、体験に私たちが頭で考える理屈は通用しない」ということです。 例えば、カウンセリングをしていると、クライエントさんが問題だと感じている自分の反応が、昔の出来…
ハラスメントをはじめとした関係性をめぐる問題では、大声で怒鳴った、暴力をふるった、人格を否定するようなことを言ったなど、「何かをした」ことが問題になることが多いかもしれません。 しかしその一方で、「何もされない」ということも大きな問題です。…
バファリンの半分は、優しさでできてている。 そんなキャッチコピーが昔ありましたが。 私の自己肯定感の半分は、誰かがくれた言葉でできている。そんな気がします。 今でも、周囲の無理解や冷たいジャッジから、心を守ってくれる言葉に出会うと、うれしくな…
ここ数年、大切な人の誕生日には、前もってプレゼントを用意するのではなく、その人のほしいものを一緒に買いに行くようにしています。 例えば、靴とかバッグとか、ざっくりしたものを決めておいて、相手が試着したりお店の人と相談しながら吟味する様子を見…
人は、「傷ついたじぶん」を見つけてはじめて、「傷ついたじぶん」を見つけてもらってはじめて、「痛かった」って言える。 ここ最近のセッションを通して、改めて思うことです。 でも、「傷ついたじぶん」を直視することも、誰かに見せることも簡単じゃない…
2月、3月と久しぶりに研修の講師をさせていただく機会があり、ここのところ、どんな内容にしようかと、構想を少しずつ練り始めています。 そこでお話ししてみたいなと思っていることの一つは、「感情の要素分解」についてです。 ここに書いてしまっては、貴…
明けましておめでとうございます。 旧年中は、大変お世話になり、ありがとうございました。 今年からは、当ブログの更新頻度を2週間に1度とさせていただきます。 これを決めたとき、ふっと身体の力が抜けて、楽になる感覚がありました。 今の自分に合ったペ…