ほっとするときは、変化の瞬間。
前回書いたことは、ポジティヴ感情の話にもつながります。
ポジティヴな感情とネガティヴな感情は、同時に存在することができません。
リジリエンスと呼ばれる「立ち直る力」が豊かなひとは、そうでないひとに比べて、ネガティヴな感情をポジティヴな感情で打ち消したり、和らげたりして、ネガティヴな感情に対処しています。
立ち直る力が豊かなひとも、ネガティヴな感情を感じていないわけではありません。
でも、それが長引かないような対処が、自然となされているのです。
ポジティヴな感情とネガティヴな感情の比率は、3:1が望ましいという説もあります。
ひとつのネガティヴ感情に対して、3つのポジティヴ感情。
ポジティヴ感情は、ネガティヴ感情に比べて持続性がないため、たくさん感じることが大切なのです。
ネガティヴ感情は長続きしやすく、視野を狭める働きをします。
これも決して、悪い働きというわけではないのです。
緊張や不安があるからこそ、何かに集中し、視野を狭めた中で物事に取り組めるということもあるからです。
どちらも必要。でも、いいバランスを保てる比率は3:1というところなのでしょう。
この本は、とても読みやすくて、おすすめです。

- 作者: バーバラ・フレドリクソン,植木理恵,高橋由紀子
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2010/06/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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