『人は見た目が9割』なんていう本もかつて出ましたが、印象というものは、それだけ馬鹿にできないもののようです。
『非言語コミュニケーション』という本の中では、次の9つの“ことばならざることば”が紹介されています。
1. 身体的特徴(性別、年齢、体格、皮膚の色)
2. 動作
3. 目(アイコンタクトと目つき)
4. 周辺言語(話し言葉に付随する音声上の特徴)
5. 沈黙
6. 身体接触
7. 対人的空間
8. 時間
9. 色彩
これだけの情報を、私たちは日々受け取りながら、小さな決断や選択を積み重ねているということに、まず驚きます。
3.目というのも、個人的にはなるほどなぁと思いました。表情としてまとめてもよかったかもしれませんが、口が笑っていても目が笑っていないという表情を目撃したとき、私たちはその笑いは偽物だと感じます。反対に、マスクをしている人の目が笑っていると、マスクの下の口元も笑っていると感じます。
口元に浮かぶサインよりも、私たちは、目から送られるサインを重視しているのかもしれません。
特に、サスペンスや刑事ドラマなどでは、こうした情報が伏線として各所にちりばめられていて面白いです。特にNYのようにさまざまな人種が住む土地が舞台になっていると、その人の肌の色や国籍、住んでいる地域、信仰している宗教などが、“ことばならざることば”として大いに機能しています。
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また、9. 色彩では、以前興味深い話を聞いたことがあります。トイレや自動ドアなどのセンサーは、黒い服には反応しにくいそうなのです。着ている服の色によって、機械に与えている印象が変わるというのも、不思議な話ですね。