半年近く放置してしまっていました…。
すみません。
また改めて、感情に関すること、綴っていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
さて、本日も感情にまつわるすてきな一冊をご紹介します。
あらゆる心理療法の中でも、ここまで“情緒的つながり(Emotional bond)”にフォーカスした本はなかったように思います。
夫婦のコミュニケーションをダンスに例えた原文の秀逸さもさることながら、白根伊登恵さんの訳が本当に読みやすく、美しいです。
この本を通じて、私たちがいかに自分の繊細な心を守りながら他者とかかわっているか。そして、その繊細で壊れやすい心を差し出すことは、相手が愛するパートナーであっても非常に難しく、注意深く思いやりを持った態度をお互いが持つことによって初めて、本当にわかり合うためのコミュニケーションが始まることを知ることができます。
“夫婦関係が破綻するのは喧嘩が増えるからではなく、愛情や情緒的反応が減るからだ。”(p.42)
私たちが「弱さ」とみなす心細さ、支えを必要とする気持ち、パートナーにただ抱きしめてほしいと言う思い。
それらがひた隠しにすべき「弱さ」なのではなく、あたたかい関係を再びよみがえらせるための希望の灯し火であると教えてくれる一冊です。