Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

境界線って大切:「許可を取る」という選択肢

カウンセリングを仕事にしていると、「自分の相手の間には境界がある・別々である」という感覚は、とても大切です。 子どもの下着の色まで決める校則に、嫌悪感を抱く人たちも多くなっているようですが、これって本当に大切な感覚で、私たちの中のソフトウェ…

自分と向き合うための「かきくけこ」

「自分を知ることが大切」 「自分と向き合うことが大切」 「そのためには、マインドフルネスや瞑想がいいらしい」 そんな情報は入ってくるけれど、じゃあ、「自分と向き合う」ってどんなことなの? どうやったら、自分と向き合うことができるの? そんな疑問…

ようやく怒れた人:「うまく怒る」までには段階がある

自転車に乗るのも、車の運転も、最初はみんなうまく行きません。 練習をして、だんだんとスムーズに乗りこなせるようになります。 歩き始めるとき、話し始めるとき、そのたどたどしさが愛らしいものです。 子どもが流暢に話すようになると、あのたどたどしさ…

You deserve it. :日本語ではうまく言えないけど、大切なこと。

You deserve it. 英語の本やドラマに、よくこんなセリフが出てきます。 「あなたには、それを受け取る価値がある」とか、 「あなたは、それに値する人なのよ」 という意味です。 You deserve it. 日本語で、なかなかこんなふうには言わないなぁと思ってしま…

こころのほどきかた:「マントについて話す」ということ

カウンセラーのクライエントさんへのかかわりは、しばしば、童話『北風と太陽』に例えられます。 旅人が着ているマントを、クライエントさんの心の防衛に見立てて、そのマントを何とかして脱がせようとする、“挑戦的”で“対立的”な「北風のアプローチ」。 一…

「自分を大切にする」ということ:甘やかしではない、自分との対話。

「自分を大切にする」っていうと、「それって自分を甘やすことにならない?」ってよく聞かれるけど、自分を大切にするってことは、自分の意思や主張を明確にすることだから、「お前はどうしたいんだ」って、常に自分自身との意思疎通を図らないといけなくて…

自分の親友になる:自分を責めるのをやめたいとき

思いやりには3つの方向があります。 1. 自分から他者へ(自分→他者) 2. 他者から自分へ(他者→自分) 3. 自分から自分へ(自分→自分) つまり、 1. 思いやりをあげる 2. 思いやりを受け取る 3. 思いやりを自分に向ける ということですが、これは一般的に、…

伝わる言葉で伝える:専門的なことをわかりやすく伝える工夫

伝えているつもりでも、うまく相手に伝わっていない感じがする。 そんな経験は、誰もがしたことがあると思います。 伝えていることと、伝わっていることは、イコールではありません。 だから、伝える言葉で伝える工夫というのが、本当に大切だなと思っていま…

「カウンセラーは自分の考えを言うべきではない」という誤解

大学で教えていた頃、「カウンセラーが自分の考えを言うのは、押しつけになると思う」という言葉に、頭を抱えていたことを時々思い出します。 カウンセラーには、「個人としてではなく治療者として」、自分の考えを時にはっきりと伝える責任があると、私は思…

自己肯定感の守り方:褒め言葉をスルメのように噛み続ける。

初学者の頃というのは、何事も不安なものです。 大学院修士2年生のとき、そして就職して3年目のとき、私は精神分析の大御所に自分のケースを見てもらうという体験をしました。 大学院生の頃の体験はこちらに書きました。 emotion-lab.hatenablog.com 就職し…