Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

自己批判によるうつと、承認を求めるうつ。

カウンセリングの専門書を読んでいると、うつには2種類あると書かれています。 自己批判から生まれるうつ。 そして、承認を求めることによるうつです。 自己批判から生まれるうつは、イメージしやすいかもしれません。 内なる批判者(inner critic)によって…

愛されるのが怖い人が、つい描いてしまうシナリオ。

愛されることが怖い。 でも、心の中では、愛されることを求めている。 そんな人は、パートナーシップにおいて、「相手が自分から離れていくシナリオ」ばかり描いてしまうことがあります。 パートナーから、「夜、電話してもいい?」と突然メッセージが来れば…

繊細な人ほど活躍できる理由

先日、ロンドンブーツの田村淳さんが、HSPという概念を知り、長年の疑問が腑に落ちたとツイートしていました。 彼に限らず、活躍している芸能人・著名人の中には、HSPの気質を持つ方は多いのではないかと思います。 HSPとは、Highly Sensitive Personの略で…

本当の気持ちをわかってもらった体験は、一生の財産になる。

「どうして臨床心理士になろうと思ったんですか?」 臨床心理士というのは珍しい職業なので、仕事の話になると、よくそんな質問をされることがあります。 この質問への答えが、今日のタイトルです。 私にも子どもの頃、母親が弟ばかり可愛がっていると感じ、…

頭の時間と心の時間があると思って生きてみる。

先日、こんなツイートをしました。 この記事で紹介されているお母さんの、子どもの感情への対応がとても素敵だったのです。 このお母さんすごいなぁ。「子どもの気持ちに寄り添うというのは、泣いている理由を聞き出すことではなく、安心して泣かせてあげる…

人が変わるときに欠かせないのは〇〇である。

「気づけば変われる」 「気づきは変化をもたらす」 自己啓発やセルフ・カウンセリングの本には、よくこんなふうに書いてあるし、カウンセリングの業界でもそのように言われます。 しかし、カウンセリングを行っていると、気づきだけでは不十分だという実感が…

心の余裕の作り方:誰かに“体験の解説”をしてもらう

クライエントさんが自らの心に負った傷や、その痛みを語るとき、なかなか言葉を紡ぎ出すことはできなくて、ただただ涙ばかりが流れることがある。 カウンセラーとしては、まず、その言葉にならない気持ちが涙となって流れたことを大切にしたい。 「ずっと流…

「怒りについて知ろう」の裏話:父の怒りから学んだこと

先日、「こころの知見を届ける」メディア、MOSSさんに記事を書かせていただきました。 moss-life.jp 感情の理論を学び、私自身も「あの時のあれは、そういうことだったのかな」と腑に落ちることがたくさんあります。 例えば、「この怒りについて知ろう」の記…

インナーチャイルドを癒すのと同じくらい大切なこと。

カウンセリングの中で、クライエントさんと一緒に、見つけ、その声を聴き、抱きしめ、「あなたは大切な人だよ」と伝える存在に、インナーチャイルドがあります。 内なる子ども、子どものパーツ、トラウマを負ったパーツなどとも呼ばれ、私たちの中の“時が止…

3つの感情を知れば、自分がわかる:心の地図を描いてみよう

心には、少なくとも3つの感情が住んでいる。 そう聞くと、どんな気持ちになるでしょうか。 「1つの感情に対処するだけでも大変なのに」 と、頭を抱える人もいるかもしれません。 「それってどういうこと?」 と、ワクワクする人もいるでしょう。 AEDP(加速…