Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

「感情は表したら終わり」じゃない。

カウンセリングの中で、怒りが出てきたり、悲しみが出てきたりすることは、とても大切なことです。 でも、注意していただきたいのは、「感情は、ただ表せばよいというものではない」ということです。 私たちは感情を表していても、十分に感じていないことが…

心の滋養としての感情

食べ物を慌てて飲み込まずに、よく味わって食べると、匂いや味、舌触り、歯ごたえがよくわかって、大きく深呼吸したときのような心地よさが広がり、食べ物のありがたみが感じられます。 感情も同じように、ゆっくり時間をかけて味わってみると、心の栄養にな…

「臆病者になる勇気」

今日のタイトルは、私の大好きな役者さんがある舞台の千秋楽でおっしゃった言葉です。 恐怖は、人間が持つ基本感情(生まれながらに持っている感情)のうちの一つです。 基本感情には、大切なものを守るという役割があります。 大切なものの代表といえば命で…

諦めは、現実をきちんと見る力でもある。

カウンセリングというのは、ある人がこれまでずっと諦められずにきた何かを、諦める瞬間に立ち会うものでもあります。 諦めるという言葉から、皆さんはどんな印象を受けるでしょうか。 一般に、諦めるという言葉はネガティブなイメージがつきまとうものかも…

カウンセリングのお申込および緊急事態宣言に関するお知らせ

昨年春のオープン以来、当オフィスは多くの方に支えられ、おかげさまでたくさんの方にご利用いただけるようになりました。 今後は、初回カウンセリングをお受けするまでに、少々お時間をいただくことになりそうです。 これまでのようにスムーズなご案内がで…

魔法の言葉で心を守る。

「こうしたいな」「ああしたいな」と思うとき、頭の中でこんな声がすることはありませんか。 「また、わがまま言って」 「自分勝手なんだから」 「自己中なやつだって思われるよ」 我慢できることはいいこと。他人の手を煩わさないのがいいこと。 子どもの頃…

痛みのそばには孤独と恥がある。

先日、こんなtweetをしました。 痛みのあるところに孤独があって、孤独のあるところに恥がある。だから、カウンセリングでは、痛みだけではなく、孤独と恥を癒すことが大事になる。孤独でなくなり、恥が和らげば、クライエントさんの中から痛みを癒す力があ…

「怒りと思いやりと誇り」だけじゃない:意地という心の守り方

以前、「自分はダメだ」「自分は無能だ」「自分には愛される価値がない」といった、有害な恥という感情に対抗するには、怒りと思いやり、誇りといった感情が必要であるという記事を書きました。 emotion-lab.hatenablog.com しかし、日本人は、恥に対しても…

つらい感情は、カウンセラーと一緒に感じる。

カウンセリングを受けるという営みは、チャレンジの連続だとつくづく思います。 例えば、今まで誰の助けも借りずにやってきた人にとって、専門家とは言え、赤の他人に自分の抱えている悩みや葛藤を打ち明け、「クライエントになる」ということが、まず最初の…

よくあるのに見えにくい「有害な恥」について

ニンニのエピソードを、ハフポストの國崎さんに取材していただきました。 土曜日にその記事が配信され、再び多くの方が元ツイートを見てくださっています。 驚いていますし、怖くもありますが、ありがたいことです。 ハフポストの國崎さん(@machiruda0702)…