Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

つらい感情は、カウンセラーと一緒に感じる。

カウンセリングを受けるという営みは、チャレンジの連続だとつくづく思います。 例えば、今まで誰の助けも借りずにやってきた人にとって、専門家とは言え、赤の他人に自分の抱えている悩みや葛藤を打ち明け、「クライエントになる」ということが、まず最初の…

よくあるのに見えにくい「有害な恥」について

ニンニのエピソードを、ハフポストの國崎さんに取材していただきました。 土曜日にその記事が配信され、再び多くの方が元ツイートを見てくださっています。 驚いていますし、怖くもありますが、ありがたいことです。 ハフポストの國崎さん(@machiruda0702)…

感情の豆知識:感じるべき怒り、目印としての怒り。

「怒り」と一言に言っても、実はここには、大きく2種類の怒りが含まれています。 この2つの怒りは、実際にはあまり区別して語られることがないため、「怒りは大切だ」という意見に対して、「でも、怒って人を殴ってしまってもいいのか」という疑問が投げかけ…

誰かと一緒にいて初めてわかること

「早く行きたいなら一人で行け。遠くまで行きたいならみんなで行け」 アフリカの諺にこんな言葉がありますが、これを体験というものに当てはめても、同じことが言えると思います。 カウンセリングオフィスにいらっしゃる方の中には、これまで一人で自己理解…

お返事に代えて:改めて思う感情の大切さ

先日はこちらのツイートに、たくさんの反応をいただき、ありがとうございました。 ムーミンの中の「顔のない子」、ニンニという女の子の話は示唆的で、大学の授業でも題材にしたことがあります。継母からつらく当たられて、姿が見えなくなってしまったニンニ…

人が「変わる」ときに起こること

「自分を変える」「新しい自分になる」という言葉からは、ポジティブな印象を受けるものです。 しかし、人が変わるときには、深い悲しみ(グリーフ)があるということもまた事実だと、カウンセリングをしていて思います。 カウンセリングで人が変わるのは、…

カウンセリングですること:いつもとはちょっと違う視点で、自分の物語を読む。

カウンセリングに来る方は、「今、抱えている問題を自分で何とかしたい」という気持ちを持っています。 「誰かに何とかしてもらおう」ではなく、「自分の問題と向き合うために、専門家の手を借りよう」という気持ちそのものが、クライエントさんの中にある、…

偽物の安心感から、本物の安心感へ。

人が変わるために必要なのは、安心感です。 でも、人が変わろうとしない理由もまた、安心感なのです。 こう書くと、「?」と思われる方もおられるかもしれません。 カウンセリングを始めると、自分が抱えてきた傷つきや、ケアされるべき痛みが、思っていた以…

【緊急事態宣言の発令に伴うお知らせ】

4月25日より、3回目の緊急事態宣言下でのオフィス運営となります。 当オフィス(自由が丘カウンセリングオフィス:自分との向き合い方を知り、自己肯定感を高めるカウンセリング)では、感染対策を徹底し、対面のカウンセリングを継続してまいります。 ・マ…

カウンセリングですること:「何もしない」で一緒にいる。

カウンセリングをしていると、たまに、私の中の悪いくせが顔を出すことがあります。 それは、クライエントさんと一緒になって、もしくはクライエントさん以上に、頑張りすぎてしまうこと。 カウンセリングには、休みたいと言えない方、自分の時間が取れない…