カウンセラーとして、クライエントに提供しているものって何だろう。
専門知識、スキル、時間や場所といった物理的空間。
そういうものももちろんあるけれど、“関係”というのもあると思う。
1回1時間のセッションだけが、カウンセラーが提供しているものではない。
— shiho@こころが元気になる場所 (@emotion_lab) 2019年12月10日
いつでもどこでも、心の中に小さなカウンセラーを置いてもらうための関係性を提供している。
自分を責めてしまいそうなとき。
理不尽な言葉に負けそうなとき。
いつでもカウンセラーを召喚し、味方につけてほしいのだ😌。
カウンセリングの時間以外に、不意に昔のことが思い出されてつらくなったとき。
パワハラをする上司と面談をしなくてはならないとき。
自分のことしか考えないパートナーに、今日こそは「別れたい」と伝えるんだと決めたとき。
いつでもどこでも、小さなカウンセラーを呼び出して、心にそっとおいてほしい。
そのための関係性が、毎回のセッションの中で育まれている。
つらいとき、一人で歯を食いしばって耐え抜くことも強さだけれど、仲間を呼び出して一緒に戦えることも強さだ。
事あるごとに、心に染み付いてしまった“自己批判”を呼び出して、余計に自分を痛めつけ、踏ん張る力を削いでしまっていた人が、“自己批判”の代わりにカウンセラーを呼び出して、理不尽な言葉に立ち向かうことができたなら、それは成長であり、革命なのだ。
「本当に怖かったけれど、先生の言葉を思い出した」
「この面接室の風景を思い出した」
心のお守りみたいにカウンセラーとの関係を、普段の生活でもうまく使ってほしい。
独りよがりなんかじゃない。
それは、カウンセラーにとっても本望なのだ。