「頭ではわかっていたことが、やっと腑に落ちました」
カウンセリングを受けた方からこんな感想をいただけると、うれしくなります。
”頭ではわかっていたこと”は、人によってさまざまです。
自分の感情をしっかりと感じることの大切さ。
自分を大切にするという感覚。
ありのままの自分に価値があるんだという感覚。
このままの自分で大丈夫なんだという感覚。
言葉では知っているし、それが生きていく上で大切なんだということもわかっている。
でもそれが一体、”どういう感覚なのか”がわからない。
これは、自転車の乗り方や、乗ったときにどんな気持ちになれるかということを、頭では知っていても、実際の乗り方がわからず、乗ったときの気持ちも体感としてわからないような状態です。
もどかしく、不安で、いつまでも「これでいいのかな?合っているのかな?」という疑いの気持ちが晴れていかないかもしれません。
世の中に、知識を提供する情報は溢れていますが、それを実際に体感として習得して行くための場所は、以外と少ないのかもしれません。
頭だけで知っている状態と、心と身体でも知っている状態との間には大きな溝があります。
その溝を飛び越える一つの方法が、”専門家の手を借りて、体験する”ということなのだと思います。
もちろん、"頭で知っている"というのも大切なことです。
その知識が、"心と身体で知る"ための準備になるからです。
ただ、その知識は体験と結びついたときに初めて、その人のものになります。
知識というタネが芽を出し、花を咲かせ、実るためには、心と体を通してそれを体験・体感することが必要なのです。
生き方や心に関する知識が、その人のものになるための場所として、これからもカウンセリングを提供していきたいと思います。