Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

カウンセリングですること:傷つきをきちんと「みる」。

傷ついている自分がいる。

それを認めること自体、実は難しいことです。

「こんなことで傷つくなんて弱い」

「傷ついている自分なんて、惨めだから認めたくない」

そんな思いがあると、傷ついている自分のことを攻撃して、この傷つきから目をそらそうとします。

「そんなことで傷ついてみっともない」

「弱いからダメなんだ」

「昔の傷をいつまでも引きずって馬鹿みたい」

カウンセリングの中で起こる転機の一つは、このようにして「自分で自分を痛めつけていると気づく」ことです。

これに気づくと、クライエントさんは一様にハッとした顔になります。

痛めつけられている自分に必要なのは、批判でも叱責でもないとわかるのです。

「今までちゃんとみてあげられていなくてごめんね」

傷ついて泣いている自分を、きちんと「みて」あげる。

一人ぼっちで傷つきを抱えてきた自分の声を「聴いて」あげる。

すごく些細なことに思われるかもしれませんが、こうした気づきが起こると、変化がぐんと加速します。

簡単なことではありません。とても勇気のいることです。

でも、だからこそ、自分の傷つきをきちんとみてあげられたときのインパクトは、大きく、揺るぎないものになるのです。