Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

お腹と一緒で心も「すく」

カウンセラーとの間で、安全・安心な感覚を感じると、クライエントさんは「今まで気づかなかった自分」に触れることがあります。

「あぁ、私ってこんなに頑張ってきたんだな」

「あぁ、僕、なんだかとても疲れていたみたいです」

「この悲しい気持ちは、ずっと自分の中にあった気がします」

 

こんなふうに、今まで気づかなかった自分に気づくことで、自分に必要なものがわかります。

頑張った自分には承認を。

疲れていた自分にはいたわりを。

悲しい気持ちには思いやりを。

カウンセラーからそれらをそっと差し出すこともあれば、クライエントさん自ら、自分に与えてあげることもあります。

日々生きていれば、お腹がすくのと同じように、私たちの心も「すく」んだと思います。

お腹がすけば、ぐうと音がなったり、どうしようもない空腹に襲われたりするので、私たちは「あ、何か食べよう」と思います。

しかし、心が「すいた」とき、私たちはどうしているでしょうか。

「これぐらいのことで」

「我慢しなきゃ」

「甘えちゃダメ」

そうやって、心が「すいた」感覚をないがしろにしてしまっていることの方が、ずっと多いのかもしれません。

「小腹がすいた」と、おやつに手を伸ばすように、心からの声をよく聴いて、必要なものをそっと差し出してあげれば、満たされた心はすーっと穏やかになります。

「これぐらいのことで」

「我慢しなきゃ」

「甘えちゃダメ」

普段はそんな声ばかりが聞こえて、この声の振り払い方が自分ではよくわからないというとき、カウンセリングでその最初のステップをお手伝いします。

スムーズに行くと、傾向としてだいたい3〜5回くらいで、クライエントさんも自分自身との向き合い方がわかるようになり、セッションの中でもたくさんの気づきが起こってきます。

そして、10回前後になる頃には、ご自身でも変化を実感されるようになり、「こういう感じでやっていけばいいんだ」という自信が芽生えてきます。(もちろん個人差はあります)

そうすると、ここからのパターンはいろいろです。

もっと自分をたくさん知っていきたいと、カウンセリングに対する好奇心ややり甲斐を感じられる方。

ストレスの多い状況下におられるため、「この感覚を忘れたくない」と、よりカウンセリングの時間に意義を見出してくださる方。

達成した変化に十分満足された後も、メンテナンスや振り返りの時間として、間隔をあけて通われるという方も、当オフィスには多くいらっしゃいます。

心が「すいて」いないかどうか。

自分の心の状態に気づき、対処するコツを一緒に見つけてみませんか。