先の見えない状況、不可解な出来事、何を信じたらいいのかわからない感覚、日常が非日常に脅かされ続けている今。
不満や苛立ち、恐怖、もどかしさといった、さまざまなネガティブな感情に支配されている自分が、嫌になってしまうこともあるかもしれません。
そんなときほど、深呼吸をして、静かに自分を見つめる時間を取りましょう。
外側にあるものが、いかに当てにならないか。
いま、ここでこうして動いている心臓。
喉、胸、お腹を通っていく呼吸。
身体を支えてくれた足。
さまざまなタスクをこなした手。
静かに動き続けている脳や内臓。
「ここにある自分」ほど、確かなものはないということに、気づくことができるような気がします。
展望も希望も、今は雲をつかむようで、はっきりしないかもしれません。
励ましや楽観的な見方も、気休めにしか思えないときもあるでしょう。
でも、あなたは、その身体と心と一緒に、今日も一生懸命生きました。
国に、政治に、足元をしっかり支えられているという安全感を持てない中、大きな混乱や暴動も起こすことなく、「非日常的な日常」に辛抱しているご自身の強さに、目を向けてみてください。
未来が大丈夫かは、確かにわかりません。
でも、少なくとも、今日の自分が大丈夫であったなら。
今日のあなたが、何とか生き延びたと思えるなら。
それが、明日も続くことを祈って、今日はゆっくり休んでください。
「今日もよく頑張った。おやすみなさい」
そう、自分に言ってあげてください。