専門知識を、いかにわかりやすく伝えるか。
これは、すべての心理職に課される宿題だ(と、私は思っている)。
専門知識と一般的な感覚を、うまく媒介してくれるものがないか。
いつもそんなことを考えていて、閃くとたまにこんなふうに呟いてみる。
車の機能を人に当てはめてみると、人のブレーキは理性、ハンドルは思考、エンジンは感情だ。
— shiho@こころが元気になる場所 (@emotion_lab) 2019年12月25日
理性も四六時中働いていては渋滞を起こしてしまうし、思考は柔軟である方がいい。そして、感情を抑えていては動けない。
この3つをバランスよく機能させることを考えよう。
この3つのバランス、自分の中ではどうなっているだろうかと考えてみてほしい。
カウンセリング場面でお会いするクライエントさんにも、さまざまなタイプの方がいる。
過去に身近な人からたくさん傷つけられ、「自分だけは加害者にはならない」と強く決めてしまったため、理性が強すぎる人。
「ああすべき」「こうすべき」という気持ちが強すぎて、いつも「失敗しない」方向へばかり、ハンドルを切っている人。
自分の心が感じることに価値が見出せず、自分が本当にやりたいことやワクワクすることがわからないまま、エンジンが止まっている人。
病気や障害ばかりが、生きづらさではない。
たまにこうして自分をメンテナンスしなければ、人生という道の途中で立ち往生したり、道に迷ったり、スピードを出しすぎて事故を起こしてしまうことがある。
カウンセリングという車検をして、この3つのバランスを整え、安全で快適なドライブをする。
ペーパードライバーの私が言えたことではないけれど、そんなカウンセリングの活用も新しい年にご検討いただければ幸いだ。