頭のスピードと、身体のスピードって全然違う。
そんなことを感じた体験について、今日は書いてみたいと思います。
先日、久しぶりにじっくりと話し手(フォーカサー)になって、フォーカシングをする機会がありました。
フォーカシングとは、簡単に言うと、普段はあまり意識することのない、身体で感じられているまだ言葉にならない感覚(フェルトセンスとも言います。)に注意を向けて、じっくりと味わっていくプロセスのことを指します。
そこで発見したことが、冒頭に書いたことです。
普段、頭は日常の慌ただしさのスピードに合わせて動き、時には、その忙しない今をも飛び越えて、まだ訪れていない未来にまで飛んでいきます。
まだ起こってもいない出来事を想像して不安になるのも、こんな感覚ですね。
一方、身体、しかも喉や胸のあたりよりも、もう少し下のいわゆる肚(はら)の部分に流れている時間は、もっとずっとゆっくりで、どっしりとしたものでした。
そして、その自分の中のゆっくり、どっしりとした時間の流れに気づいたとき、何とも言えない安心感を感じることができました。
(ただ、頭のほうは少し不安になって、「そんなにゆっくりでいいの?」という考えも浮かんできました。)
この頭と身体のスピードのギャップに気づいたことと、身体のなかのゆっくりとした流れがあることを知ることができたことは、とても大きな収穫でした。
例えば、うつ病になると、頭の回転が鈍くなると感じる方が多いです。
これはもしかしたら、頭のスピードに合わせすぎた身体が、息切れをしているサインだったり、「そんなにたくさんはこなせないよ」とブレーキになってくれようとしているということなのかもしれません。
私たちは、本来の生きるリズムを無視して、社会のスピードに適応しようとしているのではないかなぁと、この体験を通して思いました。
私の中の身体の中の時間の流れは、ちなみにこんな感じです。
『海中絶景世界 HD Amazing Blue in the World HD』トレーラー・本編編 HD
海は命が生まれた場所。
きっと私たちの生きるリズムは、本来はこんな感じなのではないでしょうか。
この何倍、何百倍というスピードで日々を送っているとしたら、それだけでものすごいことです。
海の生き物たちの動画を観ながら、本来のリズムに戻る時間を取ってみてもいいのかもしれません。