気づく、認める、感じる、に続き、4つめとして、表す、を挙げたいと思います。
感情をじっくり感じて、自己完結できれば十分というケースもあるとは思いますが、自分の中だけに収めてしまうにはもったいない大切な働きがありますし、表すことによってより深く、その感情の意味がわかったり、感情の新しい側面に気づける場合も、少なくないからです。
表すというと、自分とは別の対象に向けて、という場面を想定しがちですが、感情を表すときに自分の身体の内側でどんな感覚が起こるかに注目するほうが、より大切かもしれません。
「感情を言葉にすることも大切だよ。言葉は胸を通るから」
私の心に深く刻まれた言葉です。
言葉が胸を、喉を通るとき、私たちはいつも大切な何かをそこに乗せています。
自分にとって、意味のある、大切な何か。
言葉が胸を、喉を通るとき、起きているのは空気の振動だけではありません。
愛してる、と言うだけで、涙が出る
という歌詞が、ドリカムの歌のなかにあります。
DREAMS COME TRUE - LOVE LOVE LOVE (single ...
言葉は、感情の輪郭をよりくっきりと縁取ってくれるのです。
感情は、誰かのためにあるというより、誰よりもまず、自分自身のためにあるのです。