emotion laboratory

感情は人生の羅針盤

感情ヒートマップを読む 最終回

あなたの心はどこから来るのか?「感情ヒートマップ」生物医学研究が明らかにした、幸福・絶望・愛・怒りの源泉 | DDN JAPAN

 こちらの記事の元ネタの論文をあたる試みの最終回。

統計は苦手なので、そのあたりはかなり差っ引いてご紹介してしまいましたが、今回は論文の結論、conclutionを見ていきます。

この研究から、部分的な重なりはあるものの、特定の身体感覚が、感情の感じられ方とかかわりがあることが示され、これらの身体感覚は、感情体験の中核と言えると書かれています。

確かに、自分の感情について知るには、感情が感じられる中核的な場所を捉えることが大切です。喉が閉まる感覚、胸が痛む感覚、胃がキュッとなる感覚。これらを手掛かりに、感情を探索していくというプロセスは、多くの心理療法に見られます。

この研究の結果は、感情処理のプロセスには、身体感覚と、感情を身体で感じる試みが欠かせないという考えを支持するもので、個人的にとても心強く感じました。

また、著者は次のような可能性にも言及しています。

①主観的な身体感覚と感情の関係が明らかになったことは、うつや不安といった感情障害を理解する一助となりうる。

②感情ヒートマップにより、感情障害の新しい生物的指標を提供できるかもしれない。

海外では、うつ病や不安障害も、感情の障害として捉えられ始めています。そして、下記の本でも、身体を感じることの重要性が指摘されていて、マインドフルネスについても取り上げられています。

不安とうつの統一プロトコル―診断を越えた認知行動療法セラピストガイド

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  • 作者: デイビッド・H.バーロウ,クリストファー・P.フェアホルム,クリステン・K.エラード,クリスティーナ・L.バッソー,トッド・J.ファーキオーニ,伊藤正哉,堀越勝
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不安とうつの統一プロトコル―診断を越えた認知行動療法ワークブック

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自分の感情を大切にすることは、自分の身体に意識を向けることと切っても切れない関係にあるのです。

こういった研究が出てきたことからも、だんだんと、病理学に基づく心の病に対する認識から、人間そのものへの理解に基づく認識へと変化してきているようで、うれしく思います。