これすごい!!!
とひとりで大興奮させられた、感情ヒートマップ。
あなたの心はどこから来るのか?「感情ヒートマップ」生物医学研究が明らかにした、幸福・絶望・愛・怒りの源泉 | DDN JAPAN
もとの論文へのリンクもあります。もとの論文がまたステキです。
感情が身体で感じられることの例として、sweetheartに会いに公園を歩いているときには、興奮で胸が弾む、という文章があり、書き手のロマンティストな一面が垣間見えるようです。日本の論文では、なかなかこうはいきません(!)。
全部で6ページと、短い論文ですので、中身をじっくり読んでいきたいと思います。関心のある方は、ぜひお付き合いくださいませ。
その①では、日本の論文の「はじめに」や「問題と目的」に当たる部分を中心にご紹介します。
印象としては、Paul Ekmanが行なった表情分析のトポグラフィー版といった感じです。Ekmanの研究同様、視覚化している点が素晴らしいです。感情は、言語化よりも、視覚化によって、よりビビットにその本質が伝わる類のものだからです。

- 作者: P.エクマン,W.V.フリーセン,工藤 力
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 1987/04/10
- メディア: 単行本
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フィンランド、スウェーデン、台湾の人々がサンプルとなっており、その意味で、日本人にも近い感情反応が検出されていると見てもよいかもしれません。
(それに、感情反応自体は、育った文化が違っても普遍的であることは、すでにEkmanも指摘しているところです。感情表出には、文化による違いが見られます。)
感情が身体の変化に大きくかかわっていることは認められているものの、異なる感情によって起こる身体的な変化が、怒りや恐怖、幸福といったさまざまな感情の根拠となるくらいにはっきりと分化したものかどうかは、現在も議論の的になっているようです。
また、感情の身体的変化への影響を調べる手法として、トポグラフィーを用いた研究も少ないというのが、今回の研究を行なう上での意義とされています。
そして、この研究によって、意識的に感じられる感情は文化や国籍を問わず普遍的なものであり、トポグラフィーを用いて感情と身体感覚の変化を調べることによって、異なる感情ごとの身体体験の分類を進められる可能性が示唆されています。
続きは、その②にて、結果を詳しくご紹介いたします。
(英語ちゃんと読めるかなぁ…💦)