脳画像から、感情を読み取る技術は、近年目覚ましい発展を遂げています。 脳神経科学の進歩と感情理論の発展は切っても切れない関係にあり、感情がどのように働くかを知るために、脳神経科学研究の知見は、欠かせないものになっています。 今回は、カーネギ…
三つ子の魂百までという諺が、日本語にもありますが、ニュージーランドで行われたある研究では、3歳のときの様子を観察することで、その子が30代になったときに、薬物やギャンブルへの依存症に陥る可能性を予測できるという結果が示されました。 healthland.…
あらゆる心理療法には、それぞれの強みと弱みがあります。 そのため、ひとつの流派のやり方にこだわらず、いくつかのアプローチを併用したり、組み合わせたりしてクライエントとともに問題解決を目指す、統合的あるいは折衷的な立場をとる心理療法家も少なく…
Paul Ekmanという心理学者は、表情で表される感情は、文化や国籍を越えて共通していることを明らかにしましたが、近年では、この説に異論を唱える研究もみられています。感情の表出は、文化的な影響を大きく受けるというのです。 time.com この記事では、ナ…
感情は、特定の機能と役割を有し、進化の歴史を生き残ってきました。 中でも大切な機能と役割のひとつは、“つなぐ”という働きです。 共生的な関係や信頼関係を築く上では、相手の感情を読み取ったり、自分の感情を相手に伝えたりといった感情の相互交流が欠…
熊本地震からひと月以上が経過しました。 心のケアの必要性に関する報道も、目立ち始めたような気がします。 headlines.yahoo.co.jp あれほど大きな災害を経験したのですから、心に変調をきたすのは、むしろ自然なことです。心の変調は、身の安全が確保され…
涙の謎に迫る、こちらの記事のまとめの最終回です。 time.com その1・その2では、涙が何に由来するのかに関する理論の変遷や、涙の役割と機能に関する研究知見について、ご紹介してきました。 emotion-lab.hatenablog.com emotion-lab.hatenablog.com 最後に…
ヒトはなぜ、感情による涙を流すのか。涙の持つ進化論的意味とは何か。 涙に関する記事の第2弾です。 emotion-lab.hatenablog.com 素材となっているのはこちら。 time.com ヒトはなぜ泣くのか。こちらの本に、8つの理論が紹介されています。 科学的に立証す…
人はなぜ泣くのか、そして、なぜまったく泣かない人もいるのか。 涙の謎に迫った、とても興味深い記事です。 time.com 進化論の祖、チャールズ・ダーウィンは、感情を伴う涙を“目的のないもの(purposeless)”と主張しましたが、それからおよそ150年の時を経…
先日、ご紹介した嘘に関する記事では、嘘をつくことにより、罪悪感などの感情的負荷がかかることが指摘されていました。 emotion-lab.hatenablog.com 一方、嘘をつくときには、辻褄を合わせる必要があったり、ついた嘘を自分で覚えていなければいけないとい…