Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

不安を和らげる方法:ポジティブな気持ちを高める

私たちが、日常の中であまり感じたくないと思う感情の一つに、不安があります。 不安を感じるからこそ、私たちは、翌日のプレゼンの準備や練習を入念に行ったり、集合時間を確認したりと、何らかの事態に備えてリスクを回避する行動をとることができます。し…

うつには、薬と心理療法の併用が効果的。

うつ病には、お薬を服用するだけよりも、抗うつ薬と心理療法の併用が効果的であるという認識は、一般的になりつつあるようです。 同様の話題が、以前NYTimesでも取り上げられていました。 time.com ここで、心理療法として紹介されているのは、認知療法です…

光は、うつ病にとっての希望の光?

希望(hope)は、光に例えられることも多いですが、うつ病の苦しみのひとつに、寄る辺なさ(hopelessness)の感覚があります。 希望が光であるというのは、あくまでも比喩ですが、こちらの記事では、季節性のものではないうつ病にも、物理的な光が有効である…

愛の効果

先日、心の痛みの身体の痛みは、脳の同じ場所で処理されることについて書きました。 emotion-lab.hatenablog.com ここでは、鎮痛剤が心の痛みを和らげる作用を持つことにも触れましたが、今回はその反対、つまり、愛には痛みを和らげる効果があり、しかも愛…

感情を調整する:スキルとして、生活の一部として

今回の記事は、感情調整の能力に関するものです。 感情調整の困難や機能不全は、近年、さまざまな精神的な不調の背景にあるものとして注目されており、感情調整の能力を高めることは、心理療法の目的の一つにも挙げられています。今回の研究で、セラピストの…

表情というコミュニケーション・ツール

過去にも触れましたが、近年の感情理論においては、ヒトの基本的な感情は、幸せ(happiness)・驚き(surprise)・悲しみ(sadness)・怒り(anger)・恐怖(fear)・嫌悪(disgust)の6つであるとする考えが一般的です。 emotion-lab.hatenablog.com 今回ご…

虐待は子どもの脳にどんな爪痕を残すか

ヒトは生理的早産と言われるように、非常に未熟な状態で生まれてきます。 ヒトの脳は、出生後も成長を続け、小学校低学年くらいでは、まだ脳は発達の途中にあることが知られています。そのため、幼少期の虐待は、発達途中の未完成の脳に大きな爪痕を残します…

EQ(emotional intelligence )を高めるために必要なこと。

日本のお母さんも、息子と娘では、話しかけ方に違いがあるでしょうか。 経験的にはありそうな気もしますね。 今回の研究では、母親たちが、息子よりも娘に対して、感情にまつわる言葉や内容を多く語りかけていることが明らかになりました。 time.com 子ども…

アルコールが脳に与える影響:感情の判断に関して

アルコールへの依存は、心身の健康を脅かすだけでなく、社会的な信用や日常の親密な対人関係にも悪影響を及ぼすことが知られています。 こちらの研究では、アルコールには、脳内で起こる感情の処理を仕方を変えてしまう作用があることが明らかになりました。…

表情筋と共感性の関係

海外ドラマ「lie to me」でも、このボトックス注射と表情による感情表出の関係が取り上げられていました。 この記事では、ボトックス注射を受けた人は、他者の感情を読み取りにくくなる可能性が指摘されています。 healthland.time.com 心理学者らによって、…