犬は、飼い主に冷たくした人からの餌は食べない。
これは、とても興味深い研究結果です。ちなみに、京都大学で行われた研究でした。
この結果は、犬に、人(飼い主)が置かれた心理社会的な状況を理解する能力が備わっていることを指します。
ただし、飼い主に協力しない人からの餌を食べないのは、必ずしも忠誠心や主従関係が反映されたものではないかもしれません。
犬はオオカミから幼形進化する過程において、人間と協力関係を築いてきたと言われています。
協力関係にある仲間は、助け合うことが普通です。助け合い、ともに生き延びることが共通の目的となっているのです。
飼い主に冷たくした人は、自分の仲間ではない。その人から餌をもらうのは、“危険かもしれない”という警戒心が働くためかもしれません。
いずれにしろ、犬のココロに近づいた興味深い研究だったのでご紹介しました。
動物のココロについては、こちらの本もおすすめです。

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