ここしばらく、ブログの更新をお休みしていました。2週間ぶりの更新となります。
「感情を感じる」というのは、言葉で言うほど簡単なことではないなぁと、この仕事をしているとよく思います。
感情は、重要な相手との関係を守るために犠牲にされがちです。
私たちは、感情を感じたり、表したりすることで、相手とのつながりが切れてしまう心配があるときには、感情を押し殺して、感じないようにすることで、相手とのつながりを維持しようとするのです。
感情を押し殺す感覚が身体に染みついてしまうと、身体に力が入った状態になります。
感情を感じたり、表したりするのを止めるために、無意識のうちに身体に力を入れるようになるのです。
セッションの中では、まず身体を力を抜くことを一緒にやってみることもあります。
それが、感情を感じるための準備になるからです。
カウンセリングは話をする場所と思ってきてくださる方にとっては、少し回り道をさせられているように感じるかもしれません。
でも、感情を感じないで話し続けるよりも、黙っていても感情をしっかりと感じられることのほうが、カウンセリングの場では大切なのです。
リラックスして、身体の中にできたスペースに、感情を招き入れてあげる。
それこそが、カウンセリングのスタートなのだと思います。