新型コロナウイルス感染症の影響で、婚活やパートナー探しがストップしてしまった。
この時期、そんな方も多いかもしれません。
でも、婚活が思うように進まない間は、「自分のアタッチメントパターンに目を向ける」活動をしてみるのもオススメです。
結婚相談所では、相手に求める理想の条件はいくらでも聞き出してくれますし、理想の相手に見合うような自分磨きも勧めてくれます。
しかし、結婚生活を営んでいく上で大切なアタッチメントパターンのことは、何も教えてくれません。
アタッチメントパターンは、ある意味で、星占いよりも的確に、自分が他者とどのようにかかわり、自分の気持ちや感情をどのように扱うかを教えてくれます。
アタッチメントパターンには、4つの種類があります。
・安定型:他者と気持ちの通った関係を結び、自分の気持ちや感情も大切にできる。人間関係でうまくいかないことがあっても、自分と相手両方の気持ちを大切にしながら、関係修復に向けて努力する。
・愛着軽視型(回避型):感情について、頭ではわかってはいるけれど、実際には自分の感情も相手の感情もうまく汲み取れなくて、心に蓋をしてしまいがち。仕事や勉強では優れた成果をあげる。
・とらわれ型:見捨てられることが不安で、相手との関係にひどく執着したり、自分の気持ちを犠牲にしてまで相手に尽くすので、思いやりのない自分本位なパートナーを選んでしまいがち。誰に対しても愛想がよく、好かれやすい一面も。
・未解決型(混乱型):自分の感情も相手の感情もうまく感じ取れず、つらいことの記憶そのものをなくしてしまったりするため、行動や考えに一貫性がないと誤解されやすい。人間関係でも、近づいたかと思ったら遠ざかる、攻撃しながら相手にしがみつくといった矛盾がみられる。
人間関係をより良いものにするためには、この中で、自分はどのタイプに当てはまるのかを知り、そして安定型以外の方は、安定型に近づけていくことが大切です。
というのも、人間関係をめぐるトラブルの多くは、このアタッチメントパターンの根っこにある愛着の傷つきが刺激されることで起こり、夫婦関係は特にその傾向が顕著だからです。
両親の夫婦喧嘩を見ていても思うのですが、夫婦間のトラブルは、まさに「愛着の傷を覆っているかさぶたの剥がし合い」です。
今の傷だけではなく、昔の傷が疼くので、二倍痛いのです。
このアタッチメントパターンは、良くも悪くも永久不変のものではありません。
安定型以外の方も、安定型になることはできますし(獲得安定型と呼ばれます)、一方で安定型の人もかかわる相手によっては、他の3つの型に近づいてしまうこともあるのです。
アタッチメントパターンは、かかわる相手によっても変わりますし、相互に影響し合うのです。
今回は、アタッチメントパターンの概要をご紹介しました。
次の記事では、それぞれのパターンについて解説してみたいと思います。