カウンセリングをしていると、人はふたつの関係の中で生きているんだなと感じます。
一つは、他者をはじめとした自分の外側の世界との関係。
もう一つは、自分自身との関係です。
外側との関係、内側との関係と言い換えてもいいかもしれません。
私たちに欠かせないのは、他者とのつながり、そして自分自身とのつながり。
— shiho📜こころが元気になる場所 (@emotion_lab) 2020年1月23日
友達がいても、パートナーがいても、子どもがいても、自分自身とつながっていない限り、孤独感に苛まれる。
自分とよい関係を築こう。
そうすれば、他者に求めることも減り、相手をちゃんと尊重してあげられるようになる☺️
「人目を気にする」「空気を読む」という文化に生きていると、どうしても、外側との関係にばかり目が行きがちです。
注目を集めるにはどうしたらいいか。
気の利いた発言をしたい。
学校や職場でいい評価を得たい。
親や恋人に愛されたい。
私たちは日々、こうして外の世界と思い通りの関係を注ぐために心血を注ぎます。
しかし、あるとき、ふと気がつきます。
「あれ、自分は一体何がしたいんだろう」
「自分って何だろう」
「自分の意見って何だろう」
外の世界にばかり心のアンテナを張っていると、自分を見失うような感覚になります。いつの間にか、自分自身との関係が結べなくなっているのです。
・誰かといるのになぜか孤独で、心細い感じがする。
・趣味も仕事もあるのに、なぜかワクワクせず空虚感を感じている。
・自分を生きているという感覚が持てない。
こうした実感があったら、内側の関係が断たれてしまったサインです。
そんなときは、なるべく一人の時間を持つようにしましょう。
臨床心理士や公認心理師などの資格を持つカウンセラーが、あなたの言葉に耳を傾け、見失ってしまった自分を探す手伝いをしてくれます。
私たちには、生まれ育った土地や家族の他に、もう一つ、「自分自身」というホームがあるのです。
そこは、外側の世界にある評価や競争から離れて、本当の自分自身でいられる大切な場所です。
どんなに忙しくても、その場所に帰ることを忘れないでください。
むしろ、自分のホームにきちんと帰ることで、外側との関係がより豊かになっていきます。不思議なことですが、自分自身を尊重することで、他者のことも尊重できるようになり、周りの人が抱えるさまざまな事情にも配慮できるようになるのです。
幸せな人生を送るために欠かせない「2つの関係」。
外側の関係でベストを尽くしているはずなのに、何も変わっていかず、行き詰まりを感じるときは、自分自身との関係にまなざしを向けてみてください。