Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

こころの叫びを代弁するもの

今日は、ラジオから流れてきたこの曲をご紹介します。


SHISHAMO「私の夜明け」

聴きながら、何だか、クライエントさんたちの気持ちを代弁しているような歌だなぁと思いました。

人の何気ない言葉に傷ついて、たくさん心に傷があるのもわかっている。

なんで私ばっかりって思うけど、その傷は誰にも見つけてもらえなくて、「つらいのはあなただけじゃないのよ」と言われてしまう。

 

カウンセリングを受けている方に限らず、こんな生きづらさを抱えている人はたくさんいるのかもしれません。

こういう歌、最近少なかった気がして、新鮮でした。表現がとてもストレートなので、言葉が心に刺さると感じる人もいるかもしれません。

でも、個人的には、とてもリアルだと感じたし、こういうこころの暗がりって、誰しも持っているものだから、この歌詞を聞いて、「自分だけじゃないんだ」と感じたり、力をもらえる人もいるだろうと思いました。

私自身も、裸の王様に出てくる子どもみたいなところがあるので、あまりにもネガティブなものを全部ポジティブに変えようとする考え方や、世の中のいいところしか表現していないようなメッセージには、嘘臭さを感じてしまいます。

つらいこと、苦しいこと、憤ること、理不尽なことだって、世の中にはたくさんあるんだぞと、つい思ってしまうのです。

生きることの葛藤や難しさ、世界との折り合えなさを歌った曲では、尾崎豊さんのシェリーも大好きです。


尾崎豊 -shelly

シェリー  俺は上手く歌えているか

俺は上手く笑えているか

俺の笑顔は卑屈じゃないかい

俺は誤解されてはいないかい

俺はまだ馬鹿と呼ばれているか

俺はまだまだ恨まれているか

俺に愛される資格はあるか

俺は決して間違っていないか

俺は真実へと歩いてるかい

 

誰もが悩みながら、迷いながら、自問自答を繰り返して生きている。

ほんとうはそれでいいのに、いつのまにかそれを忘れてしまいそうになるから、こうした歌たちが必要だと思うのです。