今日は、ラジオから流れてきたこの曲をご紹介します。
聴きながら、何だか、クライエントさんたちの気持ちを代弁しているような歌だなぁと思いました。
人の何気ない言葉に傷ついて、たくさん心に傷があるのもわかっている。
なんで私ばっかりって思うけど、その傷は誰にも見つけてもらえなくて、「つらいのはあなただけじゃないのよ」と言われてしまう。
カウンセリングを受けている方に限らず、こんな生きづらさを抱えている人はたくさんいるのかもしれません。
こういう歌、最近少なかった気がして、新鮮でした。表現がとてもストレートなので、言葉が心に刺さると感じる人もいるかもしれません。
でも、個人的には、とてもリアルだと感じたし、こういうこころの暗がりって、誰しも持っているものだから、この歌詞を聞いて、「自分だけじゃないんだ」と感じたり、力をもらえる人もいるだろうと思いました。
私自身も、裸の王様に出てくる子どもみたいなところがあるので、あまりにもネガティブなものを全部ポジティブに変えようとする考え方や、世の中のいいところしか表現していないようなメッセージには、嘘臭さを感じてしまいます。
つらいこと、苦しいこと、憤ること、理不尽なことだって、世の中にはたくさんあるんだぞと、つい思ってしまうのです。
生きることの葛藤や難しさ、世界との折り合えなさを歌った曲では、尾崎豊さんのシェリーも大好きです。
シェリー 俺は上手く歌えているか
俺は上手く笑えているか
俺の笑顔は卑屈じゃないかい
俺は誤解されてはいないかい
俺はまだ馬鹿と呼ばれているか
俺はまだまだ恨まれているか
俺に愛される資格はあるか
俺は決して間違っていないか
俺は真実へと歩いてるかい
誰もが悩みながら、迷いながら、自問自答を繰り返して生きている。
ほんとうはそれでいいのに、いつのまにかそれを忘れてしまいそうになるから、こうした歌たちが必要だと思うのです。