感情筋。(注:表情筋の誤りではありません)
いろんな感情を避けたり抑制したりせずに、しっかりと味わい感じることは、きつい筋トレに耐えて、心の筋肉をつけることに似ていると思うのです。
悲しいときは、思い切り泣くこと。
腹が立ったときには、きちんと怒ること。
嬉しいときに、思う存分喜ぶこと。
当たり前のように見えるけど、簡単なことではないかもしれません。
悲しみや怒りは、感じると苦しいですし、惨めさや虚しさや、やるせなさまで連れてきて、絶望的な気持ちになってしまうかもしれないからです。
それでも、そんなひとつひとつの筋トレの積み重ねが、折れない心を作ってくれるのです。
しなやかな感情筋に守られた、折れない心。
強い心を持った経営者の習慣を真似てみたり、心理学の知識を頭に叩き込むことも、役に立つかもしれません。
でも、灯台下暗しということわざや、幸せの青い鳥は家の中にいたという童話の結末にもあるように、しなやかな心を作るヒントは、日々私たちが感じている感情にあるのです。
どんな感情を感じているのか。
その感情が、身体のどの辺りで感じられているのか。
その感情が、自分に伝えたいことはどんなことだろうか。
その感情の奥に、本当に感じられるべき感情が隠れていないか。
そんなことをひとつひとつ点検する時間を取ることすら、難しい人も多いかもしれません。それなら、余暇は映画や演劇、スポーツなど感情を喚起するものに意識的に触れるのも、ひとつの方法です。
(もっと、じっくりと感情と向き合いたい、という方は個人カウンセリングがよいでしょう)
劇団新感線の舞台は、怨み、嫉妬、欲望、怒り、悲しみ、失望、喜び、楽しさなど、ありとあらゆる感情を、登場人物に感情移入することで追体験できます。
感情のジェットコースターに乗り込んだような感じで、見終わった後には、何とも言えない爽快感を感じることができると思います。
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