ひとは、何を手がかりにして、相手の感情を感じとるのでしょうか。
ことば
顔の表情
まなざし
声のトーン
話し方
仕草
これ!というものはなくて、おそらく、相手の様子の全体から発せられる印象や雰囲気として、総合的に読み取っていることが多いようです。
貧乏ゆすりなんかも、単に癖でやっているひともいますが、周りのひとには「なんだかイライラしているのかな?」と感じさせるものです。
イライラしてるのかな?と感じると、今度は貧乏ゆすりをしているひとの表情や話し方を観察して、それが単なる癖なのか、イライラから来ているのかを、判断しようとするかもしれません。
最近読んだ本で、とても面白かったのは、手からも感情を読み取ることができるということ。
そして、手は顔よりも嘘がつけないということです。

- 作者: D・アーチャー
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 1988/11/10
- メディア: 単行本
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この本のなかでは、鑞人形のような手という表現で、手に現れるよそよそしさや、ぎこちなさについて触れられています。
反対に親密さを示す手の表情というのも、見てとることができます。ひとは、本当に、全身で感情を表現しているんだな、と感じて、ほほえましくなってしまうほどです。
相手が何を感じているのか、観察するとき、手の表情や動きにも注目してみると、また違った感覚に出会えるかもしれません。