Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

人が変わるときに欠かせないのは〇〇である。

「気づけば変われる」 「気づきは変化をもたらす」 自己啓発やセルフ・カウンセリングの本には、よくこんなふうに書いてあるし、カウンセリングの業界でもそのように言われます。 しかし、カウンセリングを行っていると、気づきだけでは不十分だという実感が…

心の余裕の作り方:誰かに“体験の解説”をしてもらう

クライエントさんが自らの心に負った傷や、その痛みを語るとき、なかなか言葉を紡ぎ出すことはできなくて、ただただ涙ばかりが流れることがある。 カウンセラーとしては、まず、その言葉にならない気持ちが涙となって流れたことを大切にしたい。 「ずっと流…

「怒りについて知ろう」の裏話:父の怒りから学んだこと

先日、「こころの知見を届ける」メディア、MOSSさんに記事を書かせていただきました。 moss-life.jp 感情の理論を学び、私自身も「あの時のあれは、そういうことだったのかな」と腑に落ちることがたくさんあります。 例えば、「この怒りについて知ろう」の記…

インナーチャイルドを癒すのと同じくらい大切なこと。

カウンセリングの中で、クライエントさんと一緒に、見つけ、その声を聴き、抱きしめ、「あなたは大切な人だよ」と伝える存在に、インナーチャイルドがあります。 内なる子ども、子どものパーツ、トラウマを負ったパーツなどとも呼ばれ、私たちの中の“時が止…

3つの感情を知れば、自分がわかる:心の地図を描いてみよう

心には、少なくとも3つの感情が住んでいる。 そう聞くと、どんな気持ちになるでしょうか。 「1つの感情に対処するだけでも大変なのに」 と、頭を抱える人もいるかもしれません。 「それってどういうこと?」 と、ワクワクする人もいるでしょう。 AEDP(加速…

心の健康を保つヒント:ポジティブ感情を広げて作る。

感情には、大きく分けて二つの種類があります。 不安や恐怖、悲しみ、怒り、恥、罪悪感といったネガティブ感情と、安心感、喜び、好奇心、達成感、愛、思いやり、感謝といったポジティブ感情です。 ネガティブ感情は、長くかつ強く私たちの注意を引きつける…

語彙力に悩むカウンセラーのためのNetflix活用法

カウンセラーを目指す学生たちと一緒に勉強会をしたり、自分のカウンセリングのデモンストレーションを見せたりすると、 「先生みたいに語彙力がない」 と言われることがあります。 私の語彙のルーツって何だったろうと考えると、確かに(日本の)カウンセリ…

心の健康を保つヒント:ジャッジ(評価)を「問い」に切り替える。

カウンセリングのさまざまな本に「やってはいけない」と書かれていること。 でも、多くの人がやってしまうこと。 それは、judge(評価する、ジャッジする、良し悪しで判断する)という行為である。 私たちはつい、自分や他者の行為を「良いか、悪い(ダメ)…