Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『プリズン・サークル』で多くの人が涙したシーン(ネタバレあり)

映画『プリズン・サークル』鑑賞後、一番後悔したのは、「メモ帳を持ってくるべきだった」ということだ。 prison-circle.com 印象的なシーンや、後からゆっくり考えたいセリフが多すぎて、自分のワーキングメモリという内臓HDDだけでは、取りこぼしてしまっ…

映画『プリズン・サークル』:人は感情を通して、自分と、そして他者とつながる。

犯した罪を通して自分と向き合う 映画『プリズン・サークル』を観た。 書きたいことがたくさんあるので、数回にわたって書くかもしれない。 それほど、心揺さぶられる映画だった。 prison-circle.com 鑑賞直後、私はこんなツイートをした。 すごい映画だった…

“自分を大切にする” と、“自分を大切にしてくれる人”に出会える。

昨今、さまざまな場面で「自分を大切にすること」の大切さに注目が集まっています。 自己肯定感、セルフ・コンパッション、自己重要感といった言葉も、よく耳にするようになりました。 確かに、自分を大切にすることを学ぶと、人生にさまざまな変化が起こり…

幸せな人生を送るために欠かせない「2つの関係」

カウンセリングをしていると、人はふたつの関係の中で生きているんだなと感じます。 一つは、他者をはじめとした自分の外側の世界との関係。 もう一つは、自分自身との関係です。 外側との関係、内側との関係と言い換えてもいいかもしれません。 私たちに欠…

大事なので何度も書きます:怒りの機能と役割

先日、友人からこんな相談を受けた。 「職場で怒りを顔に出したくない。どうしたらいい?」 聞けば、職場にモラルのない人がいるとのこと。 モラルのない人に腹が立つのは、自然なことだ。 でもそれを「出さないように」「抑えないといけない」のが現実であ…

カウンセラーの意外な仕事:言葉に詰まる姿を見せる。

カウンセラーが、「クライエントから求められていると思い込んでいること」の一つに、「解決策を提示するカウンセラー像」がある。 確かに、「アドバイスをください」と言って来談される方も多いのは事実だ。 しかし、カウンセラーは「問題解決屋」ではない…

カウンセリング小噺:自分を大切にするための回り道

急がば回れ。 とよく言うけれど、日々のカウンセリングを通して、「自分を大切にするための回り道」と言うものもあるな、と感じる今日この頃。 自分で、自分を大切にする。それって難しいなと思う人は、自分を大切にしてくれる人を想像してみるといいかもし…

防衛する心の理由:目を凝らすと見えてくるもの

「ありのままの自分を好きになろう」 という謳い文句は耳に心地よいものかもしれない。 しかし、自分のすべてをさらけ出す姿というのは、とても無防備で、傷つくリスクは計り知れない。 だから、人の心には、防衛という仕組みが備わっている。 例えば、 「う…

笑顔のちから:闇が心を覆ってもポジティブ感情の瞬きは消えない。

カウンセリング中には、たくさんのクライエントさんの感情に出会います。 怒り、悲しみ、傷つき、苦しみ、人を信じられないという気持ち、相手とつながることへの恐怖。 感謝、優しさ、愛情、誠実さ、人をもう一度信じたいという気持ち。相手とつながりたい…

人を車に例えてみる:理性、思考、感情のバランス

専門知識を、いかにわかりやすく伝えるか。 これは、すべての心理職に課される宿題だ(と、私は思っている)。 専門知識と一般的な感覚を、うまく媒介してくれるものがないか。 いつもそんなことを考えていて、閃くとたまにこんなふうに呟いてみる。 車の機…