Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

祈り、希望、いのち。

ある日、かじかむ手でひねった蛇口から、当たり前のようにあたたかいお湯が出てきて、ほっとしたと同時に、ごくごくわずかな罪悪感が胸を刺しました。 先の震災や、先日の大雪での山梨県の被害状況を見ていると、当たり前の日常の有り難さを思います。 寒さ…

Your True Colors

知り合いの方が勧めてくださった曲を、今日はご紹介します。 cindy lauper / true color - YouTube True Colors / Cyndi Lauper ご紹介するまでもないくらい、有名な方の、有名な曲ですが、歌詞が本当に素敵でした。 I'll see your true colors And that's w…

深い森のような読了感。

ようやく、読破いたしました。 レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/09/02 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (8件) を見る 第3章の愛の現象学の、最後の最後、女性・私・…

いつもそばにあるもの

最近、読者になってくださる方がいらしたり、たくさんのはてなスターをくださる方がいらしたりして、とても励みになります。 この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。 さて、本日はこちらの本のご紹介。 蟹座 作者: 石井ゆかり 出版社/メー…

愚かさに救われるということ

間違える、失敗する、批判される。 こんなことを「好き」と言えるひとは、とても少ないと思う。 私自身も、間違えてしまったことは蒸し返されたくないし、失敗は早く忘れたいし、批判には耳を塞ぎたいたちだ。 失敗は悪いこと。 間違えるのは恥ずかしいこと…

自分のあり方に悩むひとに

自分のあり方に悩むひとは、少なくないはずです。 自分ってどうしてこうなんだろう、自分にはこれが足りない、もっとこんなふうになりたい。 しかし、そんなふうに自分に足りないものや自分からかけ離れた理想を追えば追うほど、虚しくなってしまったり、自…

わけてつなぐ、皮膚と言葉。

皮膚は、境界であると同時につながる場所。 そんなことを以前書きましたが、ふと、皮膚は言葉に似ていると思いました。 言葉も、皮膚と同じように、「わける」機能と「つなぐ」機能を持っています。 かつて、ある人が「何かを言うということは、何かを言わな…

同じ、という色眼鏡

他者は私ではない。 だからこそ、わかってもらえることがうれしい。 つながったと思える瞬間が愛おしい。 空気を読むとか、コミュニケーション能力とか、まるで相手や周囲と同じように感じることが是とされるような風潮がありますが、そもそもコミュニケーシ…

メイクと感情と哲学

先日、行きつけの美容室でメイクをしてもらっているときに、紫のパウダーの効果について教えてもらいました。 日本人の肌は黄色いので、上から紫を重ねると、黄色と紫は反対色なので、打ち消しあって透明感が出るのだそうです。 感情に関する理論でも、ネガ…

自他の境目は、近づくほどに際立つ。

内田氏は、読み手のことを意識した「私たち」という主語をよく用いる。 レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/09/02 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (8件) を見る これは…

感情とつくる「家」

こちらも名著ですが。 レヴィナスと愛の現象学 (文春文庫) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/09/02 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (8件) を見る こちらもかなりの名著です。 我と汝・対話 (岩波文庫 青…

ポジとネガの比率

ほっとするときは、変化の瞬間。 前回書いたことは、ポジティヴ感情の話にもつながります。 ポジティヴな感情とネガティヴな感情は、同時に存在することができません。 リジリエンスと呼ばれる「立ち直る力」が豊かなひとは、そうでないひとに比べて、ネガテ…

ほっとするときは変化の瞬間

人が変わる。その瞬間に、何が起きているのか。 に関する研究が、海外では盛んです。 Transformation in Psychotherapy: Corrective Experiences Across Cognitive Behavioral, Humanistic, and Psychodynamic Approaches 作者: Louis G. Castonguay,Clara E…

自己実現〜本当の自分への道のり

自分探し、という言葉がキーワードになった時代がありました。 もちろん、これは別に過去の話というわけではなく、人生のある時期に、ふと「自分とは誰か、自分とは何か」と自らに問い続ける時代があるというほうが、適当かもしれません。 「本当の自分にな…