Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

「うらやましい」も大事な気持ち。

嫉妬という感情は、他者に向かうと非常に厄介です。 しかし、その感情をしっかりと自分の中に抱きしめて、自分との対話に使うことには、とても大きな意味があります。 嫉妬が表しているものは、自分の望みであり、願いだからです。 「愛されている人が羨まし…

「嫌だ」はわがまま?

「嫌だ」と言って、褒められたことのある人はどれくらいいるでしょうか。 「嫌だ」と言うと、たいてい「わがまま」とか「我慢が足りない」と叱られてしまいがちです。 しかし、自分にとって何が嫌で、何が嫌ではないのかがわかるというのは、本来とても大事…

「大丈夫」という言葉の力

カウンセラーがその言葉を発したとき。 クライエントさんご自身の口からその言葉がこぼれたとき。 クライエントさんの瞳から、わっと涙がこぼれ落ちる。 そんな言葉の一つが、「だいじょうぶ」という言葉です。 先は見えなくて不安で仕方がないとき。 頼れる…

【お知らせ】仲間のホームページを紹介します。

自由が丘カウンセリングオフィスのホームページに、新たなリンク先を追加しました。 中には、忙しさにかまけて、リンク追加までずいぶんお待たせしてしまった方もおられます。(すみません!) 今回、リンク先として追加した仲間のホームページは下記の通り…

なくした顔と、その向こうに隠れている感情

映画でも演劇でも、小説でも音楽でも、良い作品にめぐり合うと心が洗われます。 以前、twitterにムーミンのニンニが、「怒りを取り戻すことによって、自分の顔を取り戻す」と書いたときには、原作の人気もあって大きな反響をいただきました。 emotion-lab.ha…

カウンセリングですること:「いいインパクトを与える自分」に気づく

カウンセリングをしていると、人が生きていく上で、 「自分は他の誰かに、あるいは、周りの環境に、インパクトを与えうる存在だ」 と感じられることが、とても重要なのだと感じます。 インパクトを与えているという実感は、「生きているという手応え」「自分…

カウンセリングが始まる場所

カウンセリングの中では、自分の感情に気づき、しっかりと感じることも、もちろん大切なのですが、そのプロセスを「カウンセラーとのつながりを感じながら、体験できる」ことも、同じくらい大切です。 とは言え、私自身も数年前までは、「他の誰か」と気持ち…

カウンセリングですること:流れている涙のニュアンスを捉える

「今の涙は、何て言っていると思いますか?」 「今の涙は、どんな涙ですか?」 セッションの中で、時折クライエントさんに「?」という顔をさせてしまう質問です。 でも、クライエントさんが流す涙の質をセラピストが正しく把握しておくことは、とても大切な…

カウンセリングですること:曖昧なものをはっきりさせる

私たちは、何かと”包む”ことを好みます。 物を買ったときの包装紙しかり。 お年玉のポチ袋しかり。 昔は手紙を出すときに、最後に白紙を一枚入れることもありました。 言葉を”重ねる”ことは、丁寧な印象を相手に与えます。 こんな文化の中で育つと、”曖昧で…

カウンセリングですること:心のコンパスを再び手にする。

カウンセリングの勉強のために、海外のセッションビデオを見ていて思うのは、"自分を主語として語るのが当然の文化と、そうでない文化がある”ということです。 これは前にも書いたことがあるような気がしますが、私たちは早くから「人の気持ちを考えなさい」…