Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

感情を感じるための準備:身体の力を抜く

ここしばらく、ブログの更新をお休みしていました。2週間ぶりの更新となります。 「感情を感じる」というのは、言葉で言うほど簡単なことではないなぁと、この仕事をしているとよく思います。 感情は、重要な相手との関係を守るために犠牲にされがちです。 …

カウンセリングですること:過去の自分を責めるのをやめる。

世の中にアンフェアなことはたくさんありますが、私たちもつい、自分自身に対してとてもアンフェアな態度を取ってしまうことがあります。 それは、「過去の自分の行動を責める」ことです。 手首に残った傷。親に吐いた暴言。自分の感情を切り捨てたこと。居…

カウンセリングですること:立ち止まってみる

歩き続けるよりも、立ち止まってみたほうが、今いる場所がよく見えるものです。 カウンセリングの時間は、長い人生の中での「立ち止まる時間」なのかもしれません。 立ち止まるというのは、勇気がいることです。 周りの人が足を止めずにどんどん進んで行く中…

カウンセリングですること:楽を知って、楽をする。

「海外の研究によると、人間の基本感情は、怒り・恐怖・悲しみ・嫌悪・喜びの5つ」 と知った心理学を勉強していない友人が、 「日本では、喜怒哀楽って言うよね。ポジティブ感情が2つ入っているから、こっちのほうがいい」 と言うのを聞いて、なるほど!と思…

カウンセリングですること:新しい自分に出会う

カウンセリングをしていて、心が躍る瞬間、感動で肌が泡立つ瞬間があります。 それは、クライエントさんが「新しい自分に出会った」と感じてくださる瞬間です。 今までずっと、相手に思ったことをはっきり伝えられなかった。 今までずっと、他人は信用できな…

カウンセリングですること:思考と感情のバランスを整える。

思考には思考の文脈があり、感情には感情の文脈がある。 この2つの調和が取れなくなったとき、人は、「自分には今、カウンセリングが必要だ」と感じるのかもしれません。 私たちは、子どもの頃から「考える」トレーニングはたくさん受けてきますが、「感じる…

カウンセリングですること:感情についたラベルを貼り直す

私たちが生きていく上で、個人の感情と、大切な人との関係のどちらを優先しているかというと、後者のほうです。 私たちは、特に子どもの頃には、自分を守り、身の回りの世話をしてくれる大人がいないと、生きていくことができません。 そのため、自分の感情…

有害な恥への対処法:自分へのいたわりと恥のルーツを知る

前回、有害な恥(toxic shame)という感情への対処法として、感じて受け入れるのではなく、「距離をとって眺める」ほうがよいという記事を書きました。 有害な恥とはどういう感覚かについても、以下の記事をご参照ください。 emotion-lab.hatenablog.com な…

自己肯定感の天敵:有害な恥(toxic shame)

・いつも自分がすることに自信が持てない。 ・できていることがあっても、いつもできないことのほうにばかり気を取られてしまう。 ・仕事で優秀な結果を残しても「こんなの大したことない」「ほかの人はもっとうまくできる」と思って、自分を褒めてあげられ…

emotional abuse:見えにくく、語られにくい痛み

emotional abuse、つまり、感情面での虐待は、体験している本人にも、なかなか言葉にしにくいものです。 emotional abuseの多くは、ふたりの人物の間で起こる感情調整の失敗で、親をはじめとする大人が、何らかの要因によって子どもの感情に適切に対処してあ…