Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

カウンセリングですること:立ち止まってみる

歩き続けるよりも、立ち止まってみたほうが、今いる場所がよく見えるものです。 カウンセリングの時間は、長い人生の中での「立ち止まる時間」なのかもしれません。 立ち止まるというのは、勇気がいることです。 周りの人が足を止めずにどんどん進んで行く中…

カウンセリングですること:楽を知って、楽をする。

「海外の研究によると、人間の基本感情は、怒り・恐怖・悲しみ・嫌悪・喜びの5つ」 と知った心理学を勉強していない友人が、 「日本では、喜怒哀楽って言うよね。ポジティブ感情が2つ入っているから、こっちのほうがいい」 と言うのを聞いて、なるほど!と思…

カウンセリングですること:新しい自分に出会う

カウンセリングをしていて、心が躍る瞬間、感動で肌が泡立つ瞬間があります。 それは、クライエントさんが「新しい自分に出会った」と感じてくださる瞬間です。 今までずっと、相手に思ったことをはっきり伝えられなかった。 今までずっと、他人は信用できな…

カウンセリングですること:思考と感情のバランスを整える。

思考には思考の文脈があり、感情には感情の文脈がある。 この2つの調和が取れなくなったとき、人は、「自分には今、カウンセリングが必要だ」と感じるのかもしれません。 私たちは、子どもの頃から「考える」トレーニングはたくさん受けてきますが、「感じる…

カウンセリングですること:感情についたラベルを貼り直す

私たちが生きていく上で、個人の感情と、大切な人との関係のどちらを優先しているかというと、後者のほうです。 私たちは、特に子どもの頃には、自分を守り、身の回りの世話をしてくれる大人がいないと、生きていくことができません。 そのため、自分の感情…

有害な恥への対処法:自分へのいたわりと恥のルーツを知る

前回、有害な恥(toxic shame)という感情への対処法として、感じて受け入れるのではなく、「距離をとって眺める」ほうがよいという記事を書きました。 有害な恥とはどういう感覚かについても、以下の記事をご参照ください。 emotion-lab.hatenablog.com な…

自己肯定感の天敵:有害な恥(toxic shame)

・いつも自分がすることに自信が持てない。 ・できていることがあっても、いつもできないことのほうにばかり気を取られてしまう。 ・仕事で優秀な結果を残しても「こんなの大したことない」「ほかの人はもっとうまくできる」と思って、自分を褒めてあげられ…

emotional abuse:見えにくく、語られにくい痛み

emotional abuse、つまり、感情面での虐待は、体験している本人にも、なかなか言葉にしにくいものです。 emotional abuseの多くは、ふたりの人物の間で起こる感情調整の失敗で、親をはじめとする大人が、何らかの要因によって子どもの感情に適切に対処してあ…

カウンセリングで育むのは、柳のような心。

強い心と聞いて、みなさんはどんな心のあり方をイメージするでしょうか。 ・他者からの評価を気にしない。 ・人から何を言われても自分の考えを貫く。 ・自信がある。 ・ブレない。 こうしたあり方が良いものとされる一方、最近では、これらの特徴を備えた(…

夜中に自分のカウンセリングをした話。

先日、クライエントさんとの深いセッションが続いた日の夜に、とても不思議な体験をしました。 夢に、高校生のときに亡くしたペットのワンちゃんが出てきて、夜中にふと目が覚めました。 このこと自体はよくあることでした。 このワンちゃんには、亡くなると…