Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

「考えたら答えが出る」という誤解

考えても考えても出て来なかった答えが、まったく関係のないことをしていたときに、パッと出てくる。 そんな経験をしたことはありませんか? 机に向かってウンウン唸っているときではなく、趣味を楽しんでいたり、家族や友人と笑い合っていたり、お風呂に入…

カウンセリングですること:自分の中のニーズや願望に対する誤解を解く。

つらい気持ちになることは、なるべく考えないようにする。 日々のストレスに対処するために、こうした方法を取っている方もいるでしょう。 私たちは、そのつらい感情に一体どんな役割があるのか、そのつらい感情を和らげるためにはどうすればいいのかという…

カウンセリングですること:本来の自分を取り戻す

『ぼくはぼくだよ』という絵本をご存知でしょうか。 ぼくはぼくだよ 作者:内田 麟太郎 メディア: 単行本 主人公のカメレオンは、環境に合わせて自分の身体の色を変えることができます。 でも、自分の本来の色は何色なんだろう。 主人公のカメレオンがそんな…

「一人じゃできないから、手を貸してほしい」と言う勇気

「一人ではここまでできなかった」 「ちょっと一人ではどうすることもできないと思ったので、専門家の手を借りようと思いました」 こうした言葉をカウンセリングで聞けると、私は、クライエントさんの中の勇気に出会ったように感じて、心強い気持ちになりま…

カウンセリングですること:自分の中の「勇気」に気づく

カウンセリングでは、惨めで振り返りたくもないと思っていた体験の中に、宝物が見つかることがあります。 もし、過去の「惨めで振り返りたくもない体験」が、折に触れて思い出され、もやもやとした気持ちになることがあったら、「もう終わったことだから」と…

カウンセリングですること:化学反応のような変化を楽しむ

カウンセリングをしていると、変化とは直線の上に起こるものではないのだなと、実感する瞬間がたくさんあります。 「こうなったから、次はきっとこうだ」 「こういう流れできたから、こうなるに違いない」 という予測は、案外邪魔になることすらあります。 …

恥に対抗する感情:怒り・誇り・思いやり

有害な恥(toxic shame)とは、自分は無能で、無価値で、愛される資格がないと感じさせる感情で、さまざまな精神疾患の背景に、この感情が深く根づいていると考えられています。 それでは、私たちがこの有害な恥から守られたり、解き放たれたりするときに作…

「私が悪かったんだ」と思うことで守ってきたもの。

先日、こちらの記事を書きましたが、私たちを苦しめる恥という感情には、下の記事で紹介した「自己愛的な他者から投げ込まれた恥」に加えて、「他者から直接辱めを受けたわけではないけれども、自分の内側から生まれる恥」があると思います。 emotion-lab.ha…

できることってそんなに多くない。

本日のタイトルは、完全に私の呟きです。 自由が丘でカウンセリングオフィスを開業し、まもなく1年が経とうとしています。 昨年春の緊急事態宣言が開けた頃より、おかげさまで多くの方にご利用いただけるようになり、今後は曜日や時間帯によっては、初回カウ…

「わかってほしい」気持ちのゆくえ

「わかってほしい」「ちゃんと見てほしい」 カウンセリングの場で、自分の感情にしっかりと触れられるようになると、こうした”他者へのニーズ”が表現されることがあります。 こうしてほしかった。ああしてほしかった。 そう言えること自体とても大切なことで…