Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

カウンセリングですること:傷つきをきちんと「みる」。

傷ついている自分がいる。 それを認めること自体、実は難しいことです。 「こんなことで傷つくなんて弱い」 「傷ついている自分なんて、惨めだから認めたくない」 そんな思いがあると、傷ついている自分のことを攻撃して、この傷つきから目をそらそうとしま…

カウンセリングですること:知識(頭)と体験(からだ)が結びつく

「頭ではわかっていたことが、やっと腑に落ちました」 カウンセリングを受けた方からこんな感想をいただけると、うれしくなります。 ”頭ではわかっていたこと”は、人によってさまざまです。 自分の感情をしっかりと感じることの大切さ。 自分を大切にすると…

「生きづらさの理由を解き明かしてくれる本」のご紹介

今日は、こちらの本をご紹介したいと思います。 結局、自分のことしか考えない人たち:自己愛人間への対応術 作者:サンディ・ホチキス 発売日: 2020/03/25 メディア: Kindle版 「自己愛人間」というとすごく特殊で、日常ではそうそう会うこともない人のよう…

「感情的になること」と「感情があること」の違い

「自分の感情に注意を向けてみましょう」 「感情をしっかり感じてみましょう」 と、カウンセリングの中で提案すると、クライエントさんから、 「でも、そんなことをしたら、感情のコントロールが効かなくなってしまうのではないですか?」 という心配の声が…

カウンセリングですること:自分の中の声に気づく。

カウンセリングの場面には、いろんな「声」が登場します。 「お前はダメなやつだ」「これができなければ、愛される資格はない」 という厳しく、残酷な自分自身の声。それに対して、 「そんなふうに言われると死にたくなる」「そうだ、自分には何もできない」…

カウンセリングですること:「特別な時間」を一緒に過ごす。

黙っていても満ち足りた時間。 言葉があふれていてもからっぽな時間。 カウンセリングの場面には、そんな時間が流れています。 何が「満ち足りて」いて、何が「からっぽ」なのかというと、それはクライエントさんの中に起こる「体験」です。 感情体験や、感…

カウンセリングですること:感情をしっかりと体験する。

自分の感情をしっかりと感じるなんて、当たり前のことだと思われるかもしれません。 しかし、前回も書いたように、私たちは守りたい関係や、生き延びるために必要な関係を維持するために、自分の感情を犠牲にしてしまいます。 好きな人と別れたくなくて、相…

「よい感情」と「悪い感情」がある、という誤解。

感情の分類として、よく「ポジティブ感情/ネガティブ感情」という呼び名が使われますが、この呼び名が与える印象のせいか、感情に「よい感情」と「悪い感情」があると思っている方も多いかもしれません。 例えば、喜びはよい感情で、怒りは悪い感情だという…

恥という痛々しくも大切な感情

近年カウンセリングの世界では、トラウマや精神疾患の元になる感情として、恥に注目する動きがみられます。 この中で興味深いのは、重要な他者との間の感情調整がうまくいかなくなるとき(自分の感情に適切な応答をしてもらえず、無視される、過小評価される…

カウンセリングですること:優しさや思いやりを受け取る

昨日7日に、都内の新型コロナウイルスの感染者が2,000人を超え、1都3県に緊急事態宣言が再発令されました。 昨年、初めての緊急事態宣言が発令されたときもそうでしたが、 「先生、どうぞ気をつけてください」 というお言葉を、オンラインカウンセリングのク…