Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

You deserve it. :日本語ではうまく言えないけど、大切なこと。

You deserve it. 英語の本やドラマに、よくこんなセリフが出てきます。 「あなたには、それを受け取る価値がある」とか、 「あなたは、それに値する人なのよ」 という意味です。 You deserve it. 日本語で、なかなかこんなふうには言わないなぁと思ってしま…

こころのほどきかた:「マントについて話す」ということ

カウンセラーのクライエントさんへのかかわりは、しばしば、童話『北風と太陽』に例えられます。 旅人が着ているマントを、クライエントさんの心の防衛に見立てて、そのマントを何とかして脱がせようとする、“挑戦的”で“対立的”な「北風のアプローチ」。 一…

「自分を大切にする」ということ:甘やかしではない、自分との対話。

「自分を大切にする」っていうと、「それって自分を甘やすことにならない?」ってよく聞かれるけど、自分を大切にするってことは、自分の意思や主張を明確にすることだから、「お前はどうしたいんだ」って、常に自分自身との意思疎通を図らないといけなくて…

自分の親友になる:自分を責めるのをやめたいとき

思いやりには3つの方向があります。 1. 自分から他者へ(自分→他者) 2. 他者から自分へ(他者→自分) 3. 自分から自分へ(自分→自分) つまり、 1. 思いやりをあげる 2. 思いやりを受け取る 3. 思いやりを自分に向ける ということですが、これは一般的に、…

伝わる言葉で伝える:専門的なことをわかりやすく伝える工夫

伝えているつもりでも、うまく相手に伝わっていない感じがする。 そんな経験は、誰もがしたことがあると思います。 伝えていることと、伝わっていることは、イコールではありません。 だから、伝える言葉で伝える工夫というのが、本当に大切だなと思っていま…

「カウンセラーは自分の考えを言うべきではない」という誤解

大学で教えていた頃、「カウンセラーが自分の考えを言うのは、押しつけになると思う」という言葉に、頭を抱えていたことを時々思い出します。 カウンセラーには、「個人としてではなく治療者として」、自分の考えを時にはっきりと伝える責任があると、私は思…

自己肯定感の守り方:褒め言葉をスルメのように噛み続ける。

初学者の頃というのは、何事も不安なものです。 大学院修士2年生のとき、そして就職して3年目のとき、私は精神分析の大御所に自分のケースを見てもらうという体験をしました。 大学院生の頃の体験はこちらに書きました。 emotion-lab.hatenablog.com 就職し…

カウンセリングの役割:主観的な体験を大切にする場所

自分の体験だけを大切にできる場所。 自分の体験の正当性を、誰にも憚ることなく話せる場所。 SNSを通じて人々がつながりすぎる世の中で、カウンセリングという場は、そうした価値を持っています。 子どもの頃から、私たちは「人の気持ちを考えなさい」と言…

自由が丘カウンセリングオフィスからのお知らせ

緊急事態宣言解除後、オフィスのHPを通じて、対面でのカウンセリング、スーパーヴィジョン、教育分析へのお申し込みをいただいております。ありがとうございます。 talktoyourheart.com カウンセリング業界全体の今後を考えると、個人的には、オンライン・カ…

たくさんの感情に対処する:感情のレパートリーを増やす方法

前回の記事と関連して、今回は「感情のレパートリーを増やすこと」について書いてみたいと思います。 emotion-lab.hatenablog.com 恥に対する恐怖。 怒りに対する罪悪感。 悲しみに対する不安。 こんなふうに、私たちは、自分の感情に対する別の感情を抱くこ…