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FAQ:カウンセラー初学者の場合 ①

カウンセリングを「学んで、実践する」立場から、「学んで、実践し、教える」立場になって、数年が経った。

カウンセラーやセラピストを志す心理臨床家の卵たちと、授業やスーパーヴィジョンで接していると、「見立てを伝え」たり、「病理や問題の成り立ちを共有」したりすることは、「クライエントを操作する」ことになるのでは、と心配する声にたびたび出会う。

Question:「カウンセラーが自分の意見を言ってもいいんですか? それはクライエントを操作することになりませんか?」

カウンセラーは自分の意見を言わずに、相手の話を聴くものだと誤解するのはわかるし、初学者にはありがちな質問だ。

でも。

でも、だ。

ちょっと考えてみてほしい。

例えば、肩コリで悩んでいる人がマッサージを受けに行ったとする。

Aというサロンでは、肩のコリを訴えると、肩の部分だけをマッサージする。一旦良くなったように感じるけど、また日常生活に戻ったら、肩がこる。その度にマッサージに行く。その繰り返し。

Bというサロンでは、肩のコリを訴えると、身体の全体を見てくれて、その肩のコリが肩そのものではなく肩甲骨の硬さから来ていると説明してくれる。肩こりが起こる原理と、日々行うといいストレッチを教えてもらい、少しずつ自分で肩こりに対処できるようになる。

さて、あなたはどちらのサロンに通いたいですか。

こう聞いたら、きっとBと答える人の方が多いのではないだろうか。

Aは、クライエントの悩みをただ、うんうんと聴くカウンセラー。

Bは、クライエントの悩みの成り立ちを専門的な知識を使って解説し、取り組むべきポイントを伝えてくれるカウンセラー。

今度、冒頭の疑問を持つ臨床家の卵に出会ったら、こんなふうに説明してみたいと思う。

Answer:さて、あなたはどちらのカウンセラーになりたいですか。

伝わるかな。うまく伝えられるといいけれど。