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夢見る力を育むという対人援助のあり方:コーチング理論から学ぶこと

(最初に:はてなスターやコメントをなぜか返すことができない事態になっています。

ゆずりはさん、すみません。コメントありがたく拝見しています。自己一致の感覚、自分が自分であるという感覚、いつも深いところで理解してくださって、ありがとうございます。)

 

私自身は臨床心理士ですが、心理学を通じて、さまざまな人たちと関わったり、その人たちが発信している情報を目にすると、臨床心理士よりよっぽど、世の中に広く影響を与える形で、心理学の知識を発信しているなぁと思うことがあります。

(そうではないことも、もちろんありますし、臨床心理士が間違った情報を流布している場合もあるのですが)

例えば、コーチング理論からも学ぶことが多いです。

コーチングを生業にするコーチたちは、脳が持つ力を効率的に使うことを重視しています。

これは「引き寄せの法則」などとも共通するのですが、まず、とにかく夢や目標を生き生きと描くこと。「そこへどうやって到達するか」という手段よりも先に、「この夢が叶った状態の自分」というゴールを先に思い描き、その夢が叶ったつもりで行動する。

すると、脳が騙されて、その夢や目標の成就に必要な情報を収集するようになり、夢が現実味を帯びてくる。

簡略化して書きすぎて、その道の方からご批判があるかもしれませんが、ざっくりいうと、このような考え方です。

確かに、夢を叶えた人たちの多くは、「どうやっていくかというビジョンなんて持っていなかった。ただ、絶対にそうなるんだという思いだけがあった」とインタビューなどで答えています。

現実を生きることに一生懸命になるあまりに、私たちは「壮大な夢」をのびのびと自由に語ったり、そうなった自分を体験したりする空想の時間を、無駄なこと、意味のないこととして片付けがちです。

テレビの前でアイドルになりきって歌う子どもに、「勉強しなさい!」と現実を突きつけるのは、親御さんのごくありふれた対応ですし、大人になればなるほど、夢を描く・語るなどというのは、気恥ずかしいと思ってしまいがちです。

しかし、夢を思い描く力は、日常に収まるためにキュッと萎縮してしまっている心と身体を自由にしてくれます。

夢について話すとき、人は皆生き生きとします。その状態になることが、まさにとても大切で、自分を取り戻すような瞬間になるのです。

そうはいっても、自分の夢なんてちっぽけで・・・と思う人もいるかもしれません。

大きい小さいは問題ではないのです。

その人を生き生きと笑顔にする夢について話し、それをイメージして、夢が叶ったらどんなに素晴らしいかを心と身体でしっかりと体験する。

そこで起こる精神的、身体的変化は、必ず私たちを前向きで、打たれ強い状態に導いてくれます。夢について語るとき、私たちは確実にそちらの方向へ向かって、舵を切っているのです。

臨床心理士も、こうした夢に向かう力を育むことによる対人援助のあり方を、もっともっと取り入れていってもいいなぁと思います。