この番組の国内での放送を強く望みます。
「臭いものには蓋をする」という諺がありますが、本当に聞き届けられるべき声に対しても、こうした扱いをされていることはとても多いと感じます。
性被害に遭った人たちの声。
精神疾患に苦しむ人たちの声。
身体的なハンディキャップを抱える人たちの声。
これらは、決して「臭いもの」ではないはずなのに、なぜか「蓋をされ、隠され、なかったこと」にされます。
当事者もまた、なかなか声を上げることはできません。
被害は、当事者の中にだけ押し込められ、明るみに出ないまま、当事者を痛めつけ、傷つけます。
この番組を放送する勇気ある常識あるメディアがあればと思います。
誤解してほしくないのは、決して日本人の男性を責めているわけではないということです。
寄り添うことは簡単なことではないですが、性被害に遭ったパートナーを理解し、支えるために行動を起こしている男性たちもいます。
ジェンダーや性別を越えて、女性と男性が一緒に、性暴力に対してNoをつきつけることが大切です。
性暴力の被害に遭うのは、何も女性だけではないからです。
もし男性の方で、自分が、ということではなかなか想像ができないとしたら、自分の家族が、と思ってみてください。
自分の母親が、
自分の姉が、妹が、
自分の妻が、自分の娘が、性暴力の被害に遭ったらと。
被害者と加害者だけの問題ではありません。「私たちの問題」として、考えていくことができたらと思います。