なんと、当ブログがあるクリニックで紹介されたそうで、書き手としてはうれしい限りです。もともと、アウトプットのトレーニングとして始めたものですが、読んでくださっている方がいると思うと、書くことにますます張り合いが出ます^^
さて、恥と弱さについては、まだまだ、たくさん書いてみたいことがあります。
今日はこちらの記事から。
この記事の中のとてもリアリティがある部分は、アリアナ・グランデが自分のつらい体験について、完全にオープンにしているわけではないところだと思います。
むしろ、PTSDという症状を認めたくない気持ちや、自分の体験について「つらい」と少しだけ触れながらも、「話すべきではない」と感じているという葛藤も、いい意味でスターらしくなく庶民的で、とても親しみを感じます。
( 日経新聞のWeb版では、この葛藤の部分が切り取られ、「話すべきじゃない」という部分だけが強調されているのが残念なところです。)
最近は、こうして有名な方たちが、自分が精神疾患と闘っていることやカウンセリングを利用したことをオープンにしてくれるようになりました。
とても勇気づけられる風潮だと感じます。
そこで思うのは、心の強さって一体なんだろうということです。
メンタル・タフネスなどという言葉も聞かれるようになり、「折れない心」「ブレない心」を作るには、といったタイトルの書籍なども巷には多くあります。
でも、一方で、精神疾患を抱えていることや、それをオープンにすることに葛藤があると打ち明ける人を見て、私たちは「勇敢だ」と感じたり、尊敬の念を抱くこともあります。
これは決して、「折れない・ブレない・傷つかない」心への共感ではないと思います。
むしろ「弱くて、傷つきやすく、ままならない」心を、まるっとそのまま受け止めて、「恥ずべきことなんかじゃない。これでいいんだ」と声を大にして言えることへの共感だと思うのです。
Brene BrownのTEDtalkの中でもそんなシーンがあります。ぜひ、ご覧いただきたい動画です。
うつ病や不安障害などになって、カウンセリングを受けること、メンタルクリニックや心療内科を受診することを、「恥ずかしい」と感じる人は、まだまだたくさんいます。
恥の行動傾向は、隠れることです。
他の人や外の世界とのつながりを絶って、人を孤立させてしまいます。
でも、カウンセリングを受けようと決めたこと、メンタルクリニックや心療内科に行こうと決意して、行動を起こすというのは、それとまったく反対の動きです。
自分のままならない心を、完全にではなくても、認めて受け入れたという、とても勇気のある行動なのです。
それは、恥ずべきことなどではなく、むしろ誇らしいことなのです。