Talk to Your Heart

〜自由が丘カウンセリングオフィスのblog〜

自己肯定感と“内なる批判(inner critic)”

自己肯定感を持てない人の多くは、“内なる批判(innner critic)”に苦しんでいます。

内なる批判とは、自分の言動、容姿、才能、社会的地位、ひいては自己の全体にまで及ぶ批判の声です。

「何をやってもダメだ」「劣っている」「何もできない」「どうせ失敗する」

そんな言葉で、自分自身を貶める。

なぜか、私たちの心はそんなふうに働いてしまうことがあります。

psychology todayというサイトでも、この内なる批判に関する記事が紹介されていました。

www.psychologytoday.com

この記事では、内なる批判に対しては、自分への思いやりと共感が大切だと書かれています。確かにその通りです。

ただ、これだけでは足りない場合もあります。

この内なる声が、過去に誰かから言われた声である場合、いつの間にか自分の中に入ってしてしまっているこの声に、出て行ってもらう必要があるからです。

何かを外に押し出すためには、もっと強力なパワーを持つ感情が必要になります。

それは、例えば、怒りや肯定です。

思いやりや共感だけでは足りないと感じるとき、その声に対して、こんなふうに言って心の中で境界を設けることが大切です。

「叱責はもうたくさんです。出て行ってください」

「あなたが思っている以上に、私にはできることがたくさんあります」

「私に必要なのは正当な評価です」

自分で言えないときは、他の人の声を借りるのも有効です。

内なる批判には、強さと優しさで立ち向かいましょう。