自己肯定感を持てない人の多くは、“内なる批判(innner critic)”に苦しんでいます。
内なる批判とは、自分の言動、容姿、才能、社会的地位、ひいては自己の全体にまで及ぶ批判の声です。
「何をやってもダメだ」「劣っている」「何もできない」「どうせ失敗する」
そんな言葉で、自分自身を貶める。
なぜか、私たちの心はそんなふうに働いてしまうことがあります。
psychology todayというサイトでも、この内なる批判に関する記事が紹介されていました。
この記事では、内なる批判に対しては、自分への思いやりと共感が大切だと書かれています。確かにその通りです。
ただ、これだけでは足りない場合もあります。
この内なる声が、過去に誰かから言われた声である場合、いつの間にか自分の中に入ってしてしまっているこの声に、出て行ってもらう必要があるからです。
何かを外に押し出すためには、もっと強力なパワーを持つ感情が必要になります。
それは、例えば、怒りや肯定です。
思いやりや共感だけでは足りないと感じるとき、その声に対して、こんなふうに言って心の中で境界を設けることが大切です。
「叱責はもうたくさんです。出て行ってください」
「あなたが思っている以上に、私にはできることがたくさんあります」
「私に必要なのは正当な評価です」
自分で言えないときは、他の人の声を借りるのも有効です。
内なる批判には、強さと優しさで立ち向かいましょう。