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emotion laboratory

感情は人生の羅針盤

EQ(emotional intelligence )を高めるために必要なこと。

日本のお母さんも、息子と娘では、話しかけ方に違いがあるでしょうか。

経験的にはありそうな気もしますね。

今回の研究では、母親たちが、息子よりも娘に対して、感情にまつわる言葉や内容を多く語りかけていることが明らかになりました。

time.com

子どもの発達に関しては、女の子のほうが男の子よりも、コミュニケーション能力に長けていることが知られてきましたが、その一因はこんなところにもあるのかもしれません。この記事でも、女性のほうが一般に男性よりもEQ(emotional intelligence )が高いのは、このためではないかと指摘しています。

EQが高い子どもたちは、学校で教師や仲間たちとより良い関係を築くことができます。また、感情に関する言葉をたくさん使える子ほど、幼稚園の人気者になることや、幼稚園生のときに感情を適切に表現できた子は、そうでなかった子よりも、小学4年生になったときの適応がよいことなど、EQが高いことのメリットは、これまでにも指摘されてきました。

今回の研究では、両親と4歳の子、そして6歳の子の会話が対象でしたが、もっとも感情に関する表現が多く交わされたのは、母親と4歳の娘のペアにおいてでした。

両親のペアでは、母親のほうが父親よりも感情に関する表現を多く用い、父と子のペアでは、父親も息子に接するときよりも、娘と接しているときのほうが感情に関する表現が多くなるといった変化が見られました。

(男性はお父さんになったら、もしかすると、娘とのかかわりを通してEQを高めることができるかもしれませんね)

この研究は、母親だけでなく父親も被験者とした点や、スペイン人の家族を対象としている点で、ジェンダーや国籍、あるいは文化的な観点から見た新しさがあります。

しかし、それ以上に興味深いのは、被験者となった4歳の男の子と女の子の感情理解の程度を測定していることです。そしてなんと、4歳の男の子は、女の子と同程度に感情を理解していることが明らかになったのです。

つまり、EQの高さは女性の生得的な特権というわけではないと、この研究は示しているのです。

母親が、娘により多く感情に関する表現を使って語りかけるのは、女の子のほうが感情をよく理解するから、というわけではなさそうです。

研究者たちは、これを、両親が無意識に、一般的なステレオタイプにとらわれているために、男の子への接し方の中に感情的な要素が減っていることに気づけていないのではないかと考えています。

男の子にも、感情がたくさんつまった言葉(emotion-laden launguage)で語りかけてあげることが、EQを高めるのに大切なことなのかもしれないということを、この研究は示していると言えるでしょう。