先日、馬が人の表情から感情を見分けるという研究を紹介しました。
今日は、音声を手掛かりとして感情を判別する際に、犬と人とが共通する脳の部位を使っているという話題です。
今回は、表情ではなく、音声を手掛かり(刺激)とした実験です。
刺激については一般的に、触覚や嗅覚、聴覚に比べて、視覚が優位であるということが知られていますが、実際には、さまざまなモダリティからの情報を総合した上で、何らかの判断を行っているというのが、本当のところでしょう。
今回の記事で取り上げられていたのは、11匹の犬と、22人の人に、犬と人それぞれの感情を伴った音声(吠える声、笑い声、クンクンと鳴く声、泣き声)を聴かせて、脳にどのような反応が起こっているかを調べた実験でした。
科学で証明するまでもないと、犬を飼った経験のある人は思うことでしょう。
楽しいときも悲しいときも、そばに寄り添ってくれていた彼らとは、言葉は通じなくても気持ちが通じているのを感じたはずです。
でも、実際にこんな研究があると、自分と愛犬との絆まで科学的な裏付けを得たようで、うれしくなりますね。