emotion laboratory

感情は人生の羅針盤

感情の数は全部でいくつ?

このブログでは、感情に関する話題を取り上げていますが、そもそも、人間の感情は全部で何種類くらいあるのでしょうか。

個人的には、映画「インサイド・ヘッド」に登場するキャラクターたちがとても愛らしいので、彼らのモデルとなった「基本感情」とか「原初的感情」と言われるものは、5つ(joy, disgust, fear, sad, anger)であると言いたいところです。

(「基本感情」のほかに、より高等な感情として、恥や罪悪感などのような「社会的感情」や「自己意識感情」と呼ばれるものもあったり、憂鬱や不安などの「陰性感情」と好奇心や愛、幸福感などの「陽性感情」として区別すると、もっとたくさんの種類があるとされています)

しかし、こちらの記事では、感情の数は4つに絞られると書かれています。

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何個が正解ということではなく、それぞれの理論が感情のどのような部分に注目しているか、という点に注意しながら読んでいくと面白いです。

例えば、基本感情や原初的感情は、哺乳類に共通するいわゆる「進化論的な意味合い」を持った感情の側面に注目しており、恥や罪悪感、思いやり、承認などの社会的感情は、人間関係や集団生活における感情の機能や役割に注目しているのです。

それだけ、感情という山の持つすそ野は広く、エベレストにも匹敵するかのようです。

こちらの記事ではまず、従来、感情(いわゆる基本感情)の数は6つであることが紹介されています。つまり、この時点で、この記事で注目しているのは、より生物学的な意味での感情についてであることがわかります。

この6つとは、happy, surprised, afraid, sad, anger, disgustです。

喜怒哀楽という感情の言語を持っている日本人の感覚からすると、ちょっと不思議かもしれませんが、この6つの分類は、顔の表情や身体反応に基づいて区別されています。

しかし、今回、angerとdisgust、そして、fearとsurpriseに関する表情での表出と、それに対する認知は、より未分化で、社会化されていく過程で洗練され、区別されていくのではないか、という主張です。

つまり、生物として人間が有しているのは、本来は4種類のシンプルな感情なのではないか、ということがこの記事には書かれています。

個人的には、人間は生まれた瞬間から、感情を表情だけではなく、母親の体温や筋肉の緊張、声のトーン、話すペースなど、さまざまなモダリティを媒介として感じ取っており、感情の感受性に関してはより洗練された能力を持っているという立場ですが、この記事も、表情のみから伝わる感情の限界を指摘しているものとも読み取れるような気がします。

感情に関する研究がますます発展し、感情に関する真実が追求されるのは、とても楽しみです。