emotion laboratory

感情は人生の羅針盤

感情とからだ

前回は、自分を取り戻すための怒りについて書きました。

感情をしっかりと感じることは、生き生きと毎日を送ることにつながります。

そうわかってはいても、私たちはつい、怒りや悲しみ、嫉妬、羨望、恥といったネガティブな感情を抑えて、感じないようにしてしまいます。
短期的に見たら、そのほうがずっと楽だからです。感情を感じる機能を麻痺させて、何事もなかったかのように過ごします。

そのまま、やり過ごせる感情もあるでしょう。
ですが、本当は大切なのに、感じることを許されなかった感情は、そのうちに、身体に症状として現れたり、食べ過ぎや飲みすぎ、散財といった問題行動として現れたりします。

感情はそう簡単に、私たちと向き合うことをやめてはくれないのです。
大切な感情ほど、こっちを見て!といろんなサインを送ってきます。

はっきりとした症状や問題行動として表れるばかりでなく、なんだかモヤモヤしてすっきりしない、なんとなく気分が晴れない、なぜかわからないけど涙が出てしまう、といった「よくわからない」感覚として、感じられることもあるかもしれません。

そんなときは、そのよくわからない感覚が、身体のどのあたりで感じられるのか、を探してみることが役に立ちます。

胸のあたりがモヤモヤする、というのがわかったら、そこに手を当てて、いつもより深くゆっくり呼吸をしながら、そのモヤモヤとただ一緒にいることをイメージします。

赤ちゃんが泣いているのが、なぜだかよくわからなくても、とりあえず、抱き上げてみるのと同じような感覚で、身体のサインにも「どうしたのかな」「そこにいるのを知ってるよ」と反応してあげると、それだけで少し落ち着きます。

この方法は、フォーカシングと呼ばれていて、最近では、クリアリング・ア・スペースという方法と合わせてビジネス書や自己啓発本でも取り上げられています。

やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方

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人生が劇的に変わるマインドの法則

人生が劇的に変わるマインドの法則

フォーカシングに限らず、ヨガやピラティス、ダンスなどの呼吸を重視した、体幹やバランス感覚を養うものも、感情につながるチャンネルを開くのに役立ちます。

内なる声に耳をすますとき、私たちは、自分の存在の豊かさに気づかされるのです。