emotion laboratory

感情は人生の羅針盤

自分を取り戻すための怒り

前回、怒りと愛について書きました。
このことが、とてもわかりやすく描かれているのが、ムーミン谷の仲間たちの中の「目に見えない子」というおはなしです。

目に見えない子、というのは、ニンニという女の子のこと。
ニンニは、意地悪な叔母さんにひどい扱いを受けて、姿が見えなくなってしまいます。
彼女は、ムーミン一家に預けられ、ムーミンたちの暖かい愛情を受けて、次第に姿が見えるようになりますが、どうしても、最後、顔だけは見えないままでした。

しかし、あるとき、ニンニは大切なひとを守るために怒ります。その瞬間、彼女は顔を取り戻すのです。


Moomin - The Invisible Child - YouTube

(英語版ですが、なんとなくストーリーを追っていただけるかとおもいます。)

いじめられてすっかり、声も弱々しくなってしまっていたニンニに、大きな声を出したり、怒ったりするのはいいことかもしれないよ、とムーミンたちが話している場面は、身体と感情の関係を教えてくれます。

ムーミンママは最後に、「彼女に必要なのは怒ることだったの」と言います。

傷ついた心には、尊厳を取り戻すことがとても大切です。おはなしの最後、強くなったニンニを、私たちは見ることができます。

大切なものを守ろうとして、立ち向かうとき。
自分に危害を加える者から、自分を守るとき。

私たちを支えてくれるのは、怒りです。

そんなとき、怒りはみっともないものでも、悪いものでもなく、私たちにとって大切な力の源になってくれるのです。